バブル絶頂の東京。元ディスコの黒服の堤彰洋は地上げで大金を動かす快感を知るが、裏切られてコカインとセックスに溺れてしまう
土地の値上がりは続く。限りなく体温が上昇する感覚に中毒した彰洋らは、嘘を塗り重ねてマネーゲームに奔走するとともに、コカインにも溺れていく。「嘘をついてはいかん。人を騙してはいかん。人の物を盗んではいかん」という熱心なクリスチャンだった祖父の教えに唾をかけて……。もう後戻りはできなかった。解説・鴨下信一
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