「あるとき、〈杖ことば〉という言い方を耳にしました。ともすれば、しゃがみ込みたくなるようなとき、人生の苦難の旅路を共に歩き、その一歩一歩を杖となってささえてくれる言葉をさすのだといいます。私自身、もうダメだと思うとき、いくつかの言葉によって、ささえられて、ここまで生き延びてきました。崩れ落ちそうな自分、もう諦めてしまいそうな自分をささえ、再び立ち上がらせ、もう一歩進んでみようかという気にさせるのが杖ことばなのです」 (まえがきより)
心に残る、支えになっている諺をもとにした、著者初の語り下ろしエッセイ。
”人生に迷ったときの杖ことば”や”人間関係をささえる杖ことば”、”苦難をのりこえる杖ことば”、”老いを支える杖ことば”というテーマで、諺を引用し、ご自身の経験と照らし合わせながらわかりやすく解説。
心が折れそうなとき、災難がふりかかってきたとき、老後の不安におしつぶされそうなときなどに読みたい一冊です。
第1章 人生に迷ったときの杖ことば
転ばぬ先の杖
案ずるより産むが易し
牛に引かれて善光寺参り
我は濁れる水に宿らん
禍福はあざなえる縄のごとし
第2章 人間関係をささえる杖ことば
親しき仲にも礼儀あり
朱に交われば朱くなる
十人十色
子孫のために美田を残さず
巧言令色鮮し仁
笑う門には福来る
第3章 よりよい日々をひらく杖ことば
天が下に新しきものなし
一寸先は闇
風邪は万病の元
病は気から
物言わぬは腹ふくるるのわざ
過ぎたるはなお及ばざるが如し
第4章 苦難をのりこえる杖ことば
逃げるが勝ち
復習するは我にあり
人事を尽くして天命を待つ
他力本願
善人なをもて往生をとぐ いはんや悪人をや
第5章 老いをささえる杖ことば
朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり
天上天下 唯我独尊
ナーム・アミーダ
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