近頃の江戸では、何者かか貧しい長屋に金を配る「小銭なげこみ事件」が頻発していた。
そんな折、小籐次に名刀を預けにきた謎の青年の正体はいったい?
久慈屋では、高尾山薬王院へお札用の紙を納める旅に小籐次の同行を願う。
息子の駿太郎、道場仲間の少年たち6人も見聞を広めるため高尾山行きに参加することに
なり、総勢24人の一行は高井戸宿、府中宿と進む。しかし久慈屋の紙に隠されたある物を奪おうとする者たちが、少年らの命を狙っていた‐―
旅の楽しさと厳しさ、少年たちの苦難と成長。
高尾山の奥深い景色に溶け込み、「猿の親分」になってしまう小籐次の大活躍!
そして新キャラ「〇小僧」が登場し、ますます盛り上がる最新の上下巻です。
上)
第一章 妙な客
第二章 木彫りの鼠
第三章 見習与力
第四章 壮吾の覚悟
第五章 府中宿徒然
下)
第六章 悲運なりや温情なりや
第七章 菖蒲正宗紛失
第八章 高尾山道の戦い
第九章 琵琶滝水行
第十章 菜の花の郷
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