目次

特集 身体がいちばんわからない

評論
小川公代　“規範的身体”を揺るがす文学

インタビュー
町田樹　言語表現がアスリートの背骨になる
聞き手・構成=辻本力

ロングエッセイ
ワクサカソウヘイ　時に笑いはセイウチに似たる
中村佑子　身体を物語ること

ブックガイド
鳥澤光　書く身体を読む身体

エッセイ「今のあなたの“身体の状態”を教えてください」
鷲田清一　ひきずり、もてあまして
穂村弘　あと何度なおる病にかかれるだろう
山下澄人　紐のこと、ラボのこと
安堂ホセ　じぶんの身体が透明であると感じるとき
川野芽生　あるいは幻肢痛
くどうれいん　えんぴつの刺青
年森瑛　現状報告
岩川ありさ　解離して瀕死
中原昌也　偉大な作家生活には病院生活が必要だ

新連載
津野青嵐　「ファット」な身体
卑下しない、ボディポジティブでもない。「太っている」を語る言葉はどこにある？

リレーエッセイ
身体を記す　第2回　戌井昭人　身体は大きかったけど

新芥川賞作家特別エッセイ
九段理江　九段理江
生成AIの使用で話題をさらった著者の元に一通の英文メールが届く――受賞後初エッセイ

作品論
水上文　多様性の時代、あるいは大独り言時代の到来――「東京都同情塔」論

創作
川上弘美　泣く男

島田雅彦　大転生時代　短期集中連載第2回

又吉直樹　生きとるわ　短期集中連載第3回

新連載
江南亜美子　「わたし」はひとつのポータル
読むことで、いまここに生きる「わたし」に変化が起きる――文学の力を探る新連載

酒井泰斗+吉川浩満　読むためのトゥルーイズム
――非哲学者による非哲学者のための〈哲学入門〉読書会　第2回

鼎談
市川沙央×岩川ありさ×菊間晴子　大江健三郎は何度でも新しい
今ますます読み直しが進む大江作品を、障害者表象やスピリチュアリティから繙く

今月のエッセイ
山尾悠子　夢の扉が開くとき

山内マリコ　お前に軽井沢はまだ早い

窓辺より
劉佳寧　春の画の館

詩歌
髙柳克弘　アメリカ、中国、そして蟹

連載
綿矢りさ　激煌短命（げきこうたんめい）　第3部　第1回

砂川文次　越境　最終回

金原ひとみ　YABUNONAKA　第17回

宮本輝　潮音（ちょうおん）　第91回

東畑開人　贅沢な悩み　第3回

千葉雄喜　千葉雄喜の雑談　第3回

真山仁　秘すれば花――玉三郎の言葉　第5回

金川晋吾　でもだからこそ日誌　第5回

四方田犬彦　零落の賦　第6回

江﨑文武　音のとびらを開けて　第8回

王谷晶　鑑賞する動物　第18回

辻田真佐憲　煽情の考古学　第26回

藤原麻里菜　余計なことで忙しい　第27回

平民金子　めしとまち　第35回

松浦寿輝　遊歩遊心　第54回

犬山紙子　むらむら読書　第74回

渡邊英理　宮崎智之　新人小説月評

文學界図書室
井戸川射子『共に明るい』（瀬戸夏子）
李琴峰『肉を脱ぐ』（平岡直子）
頭木弘樹＋横道誠『当事者対決！　心と体でケンカする』（斎藤環）
柴崎友香『続きと始まり』（鈴木みのり）

その他
文學界新人賞応募規定

執筆者紹介