雑誌・ムック・臨時増刊

文春ムック 高倉健の美学 今に生きる201の言葉 小田貴月 文藝春秋

1,430 (税込)
発売日2020年02月13日
商品情報
書名(カナ) ブンシュンムック タカクラケンノビガク イマニイキルニヒャクイチノコトバ
ISBN 978-4-16-007005-9
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『高倉健の美学』(小田貴月 文藝春秋・編)
雑誌・ムック・臨時増刊

文春ムック 高倉健の美学 今に生きる201の言葉 小田貴月 文藝春秋

1,430 (税込)
発売日2020年02月13日
商品情報
書名(カナ) ブンシュンムック タカクラケンノビガク イマニイキルニヒャクイチノコトバ
ISBN 978-4-16-007005-9

真っ直ぐに生きた男の真骨頂!

膨大な資料の中から、選ばれたとっておきの201の言葉と秘蔵写真15点。
現代では忘れられがちな〝男の美学〟が息づいています。

目次

秘蔵アルバム「高倉健の肖像」

まえがき 

第1章 プロフェッショナルとは

1 カッカと燃えてくるシーンにぶつかりたい
2 公私を混同するのは嫌ですね
3 人に負けまいという気力は大切にしたい
4 強いヒーローを求めるお客さんのイメージに近づけたい
5 義理人情は他人に無理じいするものじゃない
6 鮮烈な印象を残すような仕事をしたい
7 オレも必ず社長を立たせて挨拶させるような役者になってみせる
8 長い目でみれば自分の仕事を大切にした方が得だと思う
9 俳優・高倉健の生きざまを、スクリーンの上で見てもらいたいだけ
10 本能的なもので刺激していくのが一番ファイトが湧きます
11 別れをおそれてはいけない
12 なんにも苦労しないで来たかというと、そうでもないです
13 映画はひとりでできるもんじゃないと、つくづく感じます
14 ぼくの色が黒だとしたら、白をやれと言われても、それはできない
15 ぼくはそれほど自分にむち打ってないですよ
16 ぼくの世代も悪くないなあと思わせる役者になれたら最高ですね
17 みんなのサイクルが合わないと加速度がつかない
18 舞台は僕にはできない
19 そんなにカッコよく生きてきたわけじゃない
20 ストイックな男なんていわれると、心苦しい
21 映画俳優ってナマで見るもんじゃない
22 俳優をやめたい願望はずっとあります
23 頼れるのはおれひとり! と思うと、武者ぶるいしてくるんだよ
24 のめり込むことが、精いっぱい生きたことになると思い込んでいる
25 お金をもうけることって大変なことですよ
26 三分半、うつむいてればいいんですね
27 あんまり幸せだと思っていませんから、自分で
28 オレは血を見ると芝居が変わるよ!!
29 りっぱな俳優になるには身心共に健康であること
30 別れのシーンは、本当に痛みたい
31 反抗だけが僕の人生ですよ
32 俳優は絵の中で感じてもらうしかない。言葉は持ってないもの……
33 生命の危険と隣り合わせでね
34 残酷な商売ですね、俳優っていうのは
35 「気」は目には見えないものだけど、生きる力をもたらしてくれる
36 貯金がないので老人ホームには入れない
37 心のレンズのアングルが変わると、いろんな感じ方が変わる
38 映画は、その人の後ろからめらめら上がる陽炎みたいなものが映る
39 結局、仕事に愛を感じているか、いないか
40 勝っても負けてもいいから、戦ったってのが大事
41 どんな仕事でも引き受けていれば楽なんでしょうが
42 その職業のランクを引き上げてこそ一流
43 この頑固さが自分を支えてる
44 外国映画出演は四本ですから。よく考えたら、まだ小学四年生
45 感性と肉体をぶつけて、ある日本人の男性が出せれば
46 プロを相手の仕事に停滞は許されない
47 のんびり酒を飲んだり、腹が出るほど旨いものを食べることはない
48 人間はやっぱり残酷なんですよね
49 高倉の演技は地だよって言われるのはうれしい
50 人を育てるというのは夢を見せること
51 僕は、映画を撮るときは絶対1回だという気がしますね
52 芝居に一番出るのが、その人のふだんの生き方
53 感じられる心を大事にする。それしかない
54 俳優は生命を切り売りしているんです

第2章 出会いとは

55 ツイてるのかツイてないのかなんて、死んでみなきゃわかんない
56 なぜ一生懸命走っているのか、実は、“出会い”だったのではないか
57 どんなに自分の好みの人を捜しても、会えないときは会えない
58 節目節目に出会いがあるんです。ぼくは幸運だと思います
59 男の仕事は出会いです
60 仕事を一緒にしたいと思える人と出会えるのは、すばらしいこと
61 人の“やさしさ”というものに魅かれますね
62 縁のある人とは、いつかどこかでふれ合うことになってるんです
63 人が生きるってことは、だれかを傷つけること
64 人間は流れてゆくし、変わってゆくもの
65 傷だらけになってもいいから、人との出会いを求めたい
66 我を忘れて想う人に出逢いたい
67 今まで出会わなかった人たちに出会いたい
68 「あんたは日本の顔じゃけん」と言われて体に電気が走った
69 たまにちょっとあるだけです、生きてるの悪くねえナってのがね
70 別れるのが辛いと思える人に出会えたら、それだけでいい
71 ギャラより大事なものが出てくる
72 ぐっと歯をくいしばってきました

第3章 達人とは――あの人との思い出

73 長島茂雄というのはただの野球の選手じゃないんだ
74 山田洋次さんと会って、胸がときめいた
75 橋本忍さんは野辺のお地蔵さんに頭を下げていた
76 ヘンリー・フォンダだけライトが当たっているように見えた
77 ポール・ニューマンの生きざまを感じます
78 鳥肌が立つほどの吉永小百合さんの気迫
79 ロバート・デ・ニーロに打ちのめされた
80 森繁久彌さんにヘンテコリンなものを感じた
81 檀一雄さんに、強く心をひかれた
82 美空ひばりさんは、行を積むお坊さんのよう
83 リドリー・スコット監督の「気」に魅かれた
84 薬師丸ひろ子さんに感情移入できました
85 市川崑監督には、先生と呼ばせる何かがある
86 雪の吹き込む部屋で寝泊まりしていた石井輝男監督
87 森谷司郎さんは、実に素敵な男っぽい監督だった
88 ビートたけしさんの映画なら、すぐやりますよ
89 志村けんさんほど一所懸命な人を僕は知りません
90 何の役でもいいから黒澤明監督の作品を演りたい
91 星野仙一ちゃんは時代が求めた変革者
92 ボクサーという職業を完全に高めたシュガー・レイ・レナード
93 チャン・イーモウ監督には何でもしてあげたいと思った
94 「本を読みなさい」と内田吐夢監督から言われた
95 井上陽水さんの歌詞に生き方を問われる
96 大滝秀治さんが話すと、セリフに意味が出てくる
97 三船敏郎さんのあの哀しさはなかなか出ない
98 凛々しかった笠智衆さん

第4章 ハリウッドとは

99 人間が描けてさえいれば、外国人の心を打つものができる
100 自分の幸せってのは海の向こうにあるって気がしてます
101 映画は航空機に次ぐアメリカの輸出産業。だから国が大事にする
102 たくさんの文化が入れば入るほど、映画は色濃くなる

第5章 生きるとは

103 四十にして大いにまどっています
104 もうすぐ陽が当たるぞ、という気持ちのあるほうがいい
105 年をとるのは恥ずかしいことじゃない。どう生きるかが問題
106 しあわせの次には必ず不しあわせがある
107 限りある命でしょう
108 口笛吹いて軽く生きていきたいんです
109 あわれだなとならないで、男が終われればと思っています
110 生きるとはどういうことか、南極ではそればかり考えていた
111 極地へ行ったのは感じたものだけをやりたいという気持ちから
112 前世でとりわけ人を深く傷つけているんじゃあないですか
113 山口百恵さんは、本当にカッコいい
114 本当の幸せは共に苦しみや喜びを味わいながら築かれる
115 燃えてればどんなことでもやれるし、後悔はない
116 自分の気持ちに忠実に流れていたい
117 たとえ千年生きたって感動もなく生きれば何もなんない
118 信頼とか、愛着とか、安心感という境地に達するには時間がかかる
119 幸せになろうとすることはきれいごとではない。修羅場です
120 当り前のことが強く感じられるようになりました
121 いちばん大切に思うのは心ある人としての生き方
122 今、至福の時だなと思うのは、風なんですよ
123 豊さの奥行きを作るものは、どれだけ無駄をするか
124 本当に悲しんでいる人は葬式に出られないんじゃないか
125 知らない内に競りたいという気持ちがあるんでしょう
126 何かを一つ犠牲にして一生懸命に生きる
127 思いを溜めるっていうのが、とっても好きですね
128 計算ばかりしていては、到達できない場所がある
129 愛なんだよね、すべて。何もかもが愛ですよ
130 潮で錆びてドアも破けている車に乗っているのに、心の余裕が違う
131 いろいろ悶えて、自分の生き方を見つけて欲しい
132 すぐれた芸術家が残したもので感性、能力を磨いてほしい
133 金で絆は生まれない
134 取る餌によって、人間の顔も、身体も変わっていく
135 いちばん贅沢なのは、心がふるえるような感動
136 負けるもんか
137 人生は切ないんだよ
138 やり残したことばっかだよ

第6章 男とは

139 自分の信じたことをやりとおす
140 三島由紀夫さんは本物だった
141 男は奥歯をかみしめてこらえているということ
142 男らしさとは緻密な判断と躍動する持続力で成功させること
143 怒りたい時には怒るし、笑いたい時には笑う……普通の男です
144 本当にカッコいい男とは、妻子を背負って嫌な仕事にも耐える人
145 僕の血は濃い、激し過ぎるものがある
146 カッコいいということは、哀しく儚くなければならない
147 分からない奴は分からなくてもいい
148 芝居のことと実生活のこと、それは別のもんですよね

第7章 女とは

149 自分を殺して男性に尽くせる女性がタイプ
150 恋人がいないっていうのは、やっぱり寂しいし、不健康
151 しんどい仕事をやりおえて、よかったな――と好きな女と話したい
152 期待すると苦しくなるから、結婚しないと自分に思わせています
153 人間の幸せが、結婚だとは考えていません
154 血だらけになるほどお互いが傷ついても、いい思い出になる
155 身を削っても相手のことを気づかう女(ひと)にひかれる
156 いつも恋をしたいと思ってますよ
157 惚れたから遠くで見ていたい。相手に気づかれずにいたい
158 世間体のために結婚するのは嫌です
159 ひたすらついてきてくれる女性はほしいと思うよ
160 何時に帰るかわからなくても、待ちたい! というのが、愛情
161 居心地のよい環境を作ってあげたいと女に思わせる男がいちばん
162 結婚なんて形式なんてどうでもいい
163 命懸けで褒めてくれる奴がいたら、僕も勝負します

第8章 旅とは

164 ぼくは、涙が出るほど淋しさを味わって旅をつづけた
165 人間、しょせん最後は自分一人
166 海を見ながら堂々めぐりするうち、急に仕事をしたくなった
167 ひとりになるために外国へ行く
168 自分の金で旅に行くんだもの、行く先もいいたくない
169 仕事が終るとすぐに蒸発してしまいます。旅はいいです
170 別れに慣れていない人たちが住んでいるところが好き
171 名前を知られていない所へ旅することは青春
172 魂が入ってしまった時はあとが辛い。そういう時は外国へ行く
173 人の優しさが溢れている場所が好きですね
174 時々居心地のいいところから離れようと思う
175 不思議な夢を持たせてくれる場所へ旅したい
176 いい風に吹かれたい

第9章 趣味とは―― 闘牛、闘拳、買い物、珈琲

177 まとめ買いするときは気持ちがすさんでる
178 ぼくは、自分の気持ちをごまかす方法を、知っていますから
179 コーヒーは、それを飲ませる店で飲むのがいい
180 コーヒーを飲む時間が好き
181 刀を見ていると、とげとげしい心が洗い流されていくんです
182 心貧しく、欲求不満だから、こんなに買うのが好きなのか
183 「モノ」になじむって、いいことじゃない?
184 元町は「海の向うの匂いのする所」
185 闘牛士は命賭けてるからすごく早く老ける
186 闘牛はすごくフェアですよ
187 車は、ひとりになれますからね、いいですよ
188 二人っきりで勝負をつけるっていうの、たまらないですね
189 闘牛士は死ぬこともある職業だが、精神力というか、「何か」がある
190 ぼくのコレクションは一種のコンプレックス
191 日本刀は世界に誇れる文化だと思います
192 闘牛はただ牛を殺すんじゃない、深い世界です
193 マタドールの侘しい人生と重なり合いましたよ

第10章 カッコよさとは

194 量産すると間違いなく物の価値観は薄れていく
195 ひっそりとしていて、何もないが、心が熱くなるものにひかれる
196 本当に大事なことはしっかり胸に納めて語らない
197 トレンドなんていい出すと、途端にいやになる
198 クリスマスは、なくなってくれればいちばんいい
199 着流しが似合うって言われるようになって、不思議だと思う
200 一生懸命やって最後は手を合わせるしかない
201 カッコつけて死にたいと思ってます

高倉健 年譜

著者

小田 貴月

1964年、東京都生まれ。女優を経て、海外ホテルを紹介する番組のディレクター、プロデューサーとして30ケ国以上を巡る。1996年、香港で高倉健と出会う。2013年、高倉健の養女に。現在、高倉プロモーション代表取締役。
著書に『HOTEL』(近代映画社)、『金のホテル銀のホテル』(朝日文庫)、『スウィートルーム』(大栄出版)、『高倉健の想いがつないだ人々の証言「私の八月十五日」』(今人舎)、『高倉健、その愛。』(文春文庫)、『高倉健の美学』『高倉健、最後の季節。』(文藝春秋)

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