書名(カナ) | ヤミノノウカガク カンゼンナニンゲンヲツクル |
---|---|
ページ数 | 328ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2020年10月15日 |
ISBN | 978-4-16-391275-2 |
Cコード | 0098 |
「人間とは何か? 精神を操るとはどういうことか? ミステリーのような科学ノンフィクション。読まねば損な一冊だ」 仲野徹氏(大阪大学大学院医学系研究科教授・HONZ書評家)絶賛!
「脳に電気ショックを与えて、『完璧な人間』へとつくり変える」
現在の米脳科学界における一大トレンドであり、DARPA(米国防高等研究計画局)も莫大な予算のもと参戦する「脳深部刺激療法」。「サイコパス」「依存症」「うつ病」「てんかん」「パーキンソン病」、そして「小児性愛」「性犯罪者」さえも矯正可能であるという夢のような治療法だ。軍事転用すれば、冷酷な兵士を人工的に生み出せる。
しかし、闇に葬り去ったはずの禁断の治療法がふたたび甦ってしまった、と戦慄する人も多い。というのも1950〜60年代、マッドサイエンティスト疑惑のある天才脳神経外科医が、倫理観の希薄な南部(ニューオリンズ)の大学で、思う存分に人体実験を敢行していたからだ。患者の頭蓋骨に穴を空け、電極を差し込むことによって。しかも彼は、人類の進歩に貢献する英雄として、もてはやされていたのだという。
恐るべきことに彼は、同性愛者を異性愛者へつくり変えることに成功。暴力行為が一瞬で消えた患者、上限のない幸福感に満たされる患者、メンタル疾患が消えた患者なども。過激化する人体実験。その一方で、手術失敗で発生した廃人たちを隠し切れなくなりーー。人間の本質=「脳」という臓器に変更を加えることは許されるのか?
ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。
雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。
※外部サイトに飛びます
感想を送る
本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。
※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。