単行本

世襲と経営 サントリー・佐治信忠の信念 泉秀一

1,980 (税込)
発売日2022年11月08日
ジャンル政治・経済・ビジネス
商品情報
書名(カナ) セシュウトケイエイ サントリーサジノブタダノシンネン
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2022年11月10日
ISBN 978-4-16-391621-7
Cコード 0095
試し読み
書店在庫
ネット書店で購入
単行本

世襲と経営 サントリー・佐治信忠の信念 泉秀一

1,980 (税込)
発売日2022年11月08日
ジャンル政治・経済・ビジネス
商品情報
書名(カナ) セシュウトケイエイ サントリーサジノブタダノシンネン
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2022年11月10日
ISBN 978-4-16-391621-7
Cコード 0095

日本一ミステリアスな経営者がすべてを語った!

世界で3兆円に迫る売上高を誇る巨大企業、サントリーは、同時に日本最大の非上場企業、ファミリー企業でもある。2014年、米ビーム社を買収し、文字通りグローバル企業となったサントリーにとって、経営の世襲はプラスか、マイナスか。2001年からグループを率いる総帥、佐治信忠はマスコミにほとんど登場しないことから、日本一ミステリアスな経営者と呼ばれてきた。その佐治が、今回初めて、その信念とプライベートのすべてを語った。
佐治の言葉は明快だ。
・社長は運の強い人間であることが必要。
・大きな夢を掲げないと、社員だってついてこない。
・自分だけが得をすればよいという考えの人がオーナーや社長であったら困る。
・(トップは)苦しいな、しんどいなと思った時も明るく努めないといけない。
現社長の新浪剛史、次期社長最有力候補の鳥井信宏、2人のロングインタビューも所収。

目次

プロローグ
消えたサントリー総帥を追え

第一章 日本一、運の良い会社                      
いるはずの男がいない/「空白の期間」の真相/私は「運が強い」/取材後に届いた一通のメール/鳥井信治郎と信心/サントリーという宗教

第二章 偉大な父の背中                             
役員会で親子喧嘩/「半世紀越し」の黒字化/緩む社員たちへの「警告」/晩年に「父」と話したこと/社長は、明るくないとダメ/寡占に挑む「弱者の戦略」/悲願の「黒字化」の裏側

第三章 卒業論文に記した夢                        
卒業論文に記した夢/アメリカにあこがれた佐治少年/手探りで始めたМ&A/経営難で事業を整理/「キリン統合」破談の裏側/統合よりも「プライド」/ピースはまったビーム買収/卒業論文が、現実に

第四章 商人と学者の血                             
涙の結婚式/「継げ」とは言われなかった/知られざる「佐治姓」の謎/実母・好子への思い/新浪が語る、「佐治信忠」/「創業家神話」の功罪

第五章 新浪社長誕生の裏側                     
「新浪」をめぐる、二つの人事/本気だから、じっくり口説く/「新浪社長」誕生の舞台裏/「新浪君は、運が強い」/ビームが、乗っ取られる/ビームは誰のものか/役員人事をめぐる攻防

第六章 非上場企業の光と影                     
消えた「上場話」の真相/上場に「向かない」会社/上場は「できればしたくない」/知られざる「寿不動産」の実態/寿不動産の将来は「今」考えるべき

第七章 サントリーを継ぐ男                      
覚悟がにじむ、全社メール/できることは「何でもやる」/我が一族に「帝王学」なし/創業精神の根底にある「陰徳」/私の使命は、この二つ/いつか、やってみたいこと

第八章 佐治信忠の経営論                         
社員が、忘れられない光景/「苦しさ」から逃げてはいけない/創業家経営の「強みと弱点」/本当のファミリー・カンパニー/日本人よ、夢を持とう


あとがき      

担当編集者より

サントリーといえば言わずと知れたジャパニーズ・ウイスキーの雄だが、その歴史でビールがいかに重要な役割を果たしてきたかを本書で知った。創業者、鳥井信治郎がいったんは参入したビール市場だが、うまく行かず撤退。その夢を息子の佐治敬三が継ぎ、純生などのヒット商品を生み出すが、シェア10%、黒字化という目標には達することがなかった。そして、敬三の息子、信忠がプレミアム・モルツで宿願のシェア10%と黒字化を果たし、ついに3代の夢が叶う。そして信忠は、将来の社長候補である鳥井信宏に、「ビール会社は4社あるのだから、シェア25%を目指せ」と発破をかける。上場している普通の会社なら、50年以上も赤字の事業を続けることなどありえないだろう。株主が怒って経営陣の首を切るに違いない。それを我慢し続け、ついに果実を手にした事実は、ファミリー企業の可能性を示しているのだろう。本作は企業ものでありながら、大河ドラマでもある。そのロマンにも酔ってほしい。

著者

泉 秀一

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

書店在庫
ネット書店で購入

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
「八咫烏シリーズ」公式グッズショップが新商品とともに大阪梅田にも登場!
「八咫烏シリーズ」公式グッズショップが新商品とともに大阪梅田にも登場!
「八咫烏シリーズ」公式グッズショップが新商品とともに名古屋に上陸!
「八咫烏シリーズ」公式グッズショップが新商品とともに名古屋に上陸!
【金沢&富山W地元開催】新刊『銀嶺のかなた』刊行記念 安部龍太郎さんサイン会が小説の舞台となった加賀前田藩お膝元で開催!
【金沢&富山W地元開催】新刊『銀嶺のかなた』刊行記念 安部龍太郎さんサイン会が小説の舞台となった加賀前田藩お膝元で開催!
文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト 佐伯泰英特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 2024 文春文庫 秋100ベストセレクション