BOOKSのんべえ
お酒で味わう日本文学32選
木村衣有子
1,650円 (税込)
書名(カナ) |
ブックスノンベエ オサケデアジワウニホンブンガクサンジュウニセン |
ページ数 |
216ページ |
判型・造本・装丁 |
四六判 軽装 並製カバー装 |
初版奥付日 |
2023年04月10日 |
ISBN |
978-4-16-391683-5 |
Cコード |
0095 |
あの本の、あの一杯が、気になってしかたがない!
文学のとなりには、いつもお酒がある。
『茄子の輝き』のレモンサワー、酔わない山本周五郎、センセイの美しいお酌、太宰治とりんご酒、『しらふで生きる』、武田泰淳が助手席であける缶ビール、内田百間の「お酒運」、名前はまだない「猫」が飲んだビールの味……。
ツボな選書で味わうおいしいブックエッセイ!
★★★
『BOOKSのんべえ』は、
おいしいお酒と、ぐっとくる肴、
のんべえと、のんべえにひとこと言いたいひとの登場する、
小説と随筆を集めた本屋さん。
なにかと極端にふれがちなお酒との、
「ちょうどよい距離」を探して、
今日も店主はページをめくっています。
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・レモンサワーの輝き 滝口悠生『茄子の輝き』
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・酒場の傍観者 山本周五郎『青べか物語』
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・下戸とのんべえの間 絲山秋子『下戸の超然』
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・真の #ストロングゼロ文学 金原ひとみ『ストロングゼロ』
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・2時間で、8杯 柴崎友香『春の庭』
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・ウイスキーと惹句 開高健『続・食べる』
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・のんべえのファンタジー 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』
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・ビール・ビール・ビール 村上春樹『風の歌を聴け』
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・イーハトヴの密造酒 宮沢賢治『ポラーノの広場』『税務署長の冒険』
- コラム おかずとつまみの境界線
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・りんご酒と海の幸 太宰治『津軽』
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・面影を辿る一杯 江國香織『神様のボート』
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・浅草で飲むならば 半村良『小説 浅草案内』
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・居酒屋が似合う年頃 川上弘美『センセイの鞄』
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・下戸のオダサク 織田作之助『世相』
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・バアガンディーの白葡萄酒 谷崎潤一郎『細雪』
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・酒をやめるには 町田康『しらふで生きる』
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・おつまみは恋を映す鏡 田辺聖子『愛の幻滅』
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・詩のある酒場 草野心平『酒味酒菜』
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・のんべえの酷薄 上林暁『禁酒宣言』
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・泡盛をコーラで割って 佐木隆三『沖縄と私と娼婦』
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・酸っぱいワイン 山田風太郎『戦中派不戦日記』
- コラム 居酒屋の誕生
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・お酒運は如何なるか? 内田百閒『百鬼園戦後日記』
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・底抜けに美しい酔い 吉田健一『東京の昔』
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・寒夜、カストリ、しじみ汁 梅崎春生『蜆』
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・のんべえ放浪記 林芙美子『放浪記』
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・猫が飲んだビール 夏目漱石『吾輩は猫である』
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・燗酒とネルドリップ 堀江敏幸『いつか王子駅で』
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・けもの道に似合うワイン 佐藤正午『身の上話』
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・昭和のピリオド 佐伯一麦『渡良瀬』
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・缶ビールでドライブ 武田百合子『富士日記』・武田泰淳『新・東海道五十三次』
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・20歳ののんべえ 金井美恵子『小春日和』
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・禁酒小説を読む 村井弦斎『酒道楽』
担当編集者より
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