薫香のカナピウム 上田早夕里

1,650 (税込)
発売日2015年02月09日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) クンコウノカナピウム
ページ数 320ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2015年02月10日
ISBN 978-4-16-394206-3
Cコード 0093
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薫香のカナピウム 上田早夕里

1,650 (税込)
発売日2015年02月09日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) クンコウノカナピウム
ページ数 320ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2015年02月10日
ISBN 978-4-16-394206-3
Cコード 0093

日本SF大賞受賞の実力派が紡ぐ、至高のファンタジー

赤道直下の熱帯雨林、地上四十メートルの林冠部が〈カナピウム〉と名付けられた未来。
豊かなる生態系を誇る樹上には、多彩な生物が集まっていた。生命の坩堝たるこの場所で生きる少女たちは、枝から枝へしなやかに跳ぶ――。やがて〈巡りの者〉と出会った少女たちは恋を知り、ともに森を襲う試練と闘っていく。
日本SF大賞を受賞したSF巨編『華竜の宮』で人類滅亡の危機と闘いもがく人々を描き話題を呼んだ著者が初めて紡ぐ、たおやかなる少女のビルドゥングスロマン。

イラストレーション:鈴木康士

目次

第一章 林冠の少女たち
第二章 巡りを合わせる
第三章 パレの日々
第四章 巨人と会う
第五章 新しい森

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担当編集者より

「雨、もう来るよ」と理麻が愛琉を急かす。(中略)果実のように瑞々しい肌を晒した少女たちは、早く来い早く来いと、歌うように雨乞いをしていた。午前中から続いていた蒸し暑さには、もう、うんざりだった。少しでも早く雨を浴びたかった。洗い場から見あげた鈍色の空には、こぼれ落ちそうな雲が広がっていた――
こんなふうに、上田さんが紡ぐ森の暮らしは実に瑞々しく、生物たちの気配まで濃厚に感じられます。『華竜の宮』をはじめ海洋SFの書き手として大人気の上田さんが初めて描く森の物語、どうぞお楽しみください。

著者

上田 早夕里

兵庫県出身。二〇〇三年『火星ダーク・バラード』で第四回小松左京賞を受賞し、デビュー。二〇一一年『華竜の宮』で第三十二回日本SF大賞を受賞。SF以外のジャンルも執筆し、幅広い創作活動を行っている。『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』『深紅の碑文』『薫香のカナピウム』『夢みる葦笛』『破滅の王』『リラと戦禍の風』『ヘーゼルの密書』『播磨国妖綺譚あきつ鬼の記』など著書多数。二〇二三年『上海灯蛾』で第十二回日本歴史時代作家協会賞・作品賞を受賞。

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