書名(カナ) | にじゅうにせいきのしほんしゅぎ やがておかねはぜつめつする |
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ページ数 | 240ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2025年02月20日 |
ISBN | 978-4-16-661474-5 |
Cコード | 0295 |
お金の夢から醒めろ
株価も仮想通貨も過去最高額を更新、生成AIの猛威が眼前に立ち現れ、かつてなく資本主義が加速する時代。お金や市場経済はどこへ向かうのか?
この先数十年から百年かけて起きる経済、社会、世界の変容を大胆に素描。
人の体も心も商品化される超資本主義の行き着く果てに到来する「測れない経済」。そこに出現する「お金が消えてなくなったデータ資本主義」は人類の福音となるか?
現実とも虚構ともつかない未来像を立ち上げる経済学者・成田悠輔の本領発揮! 貯金と投資なんかで夢見てる場合じゃない。凝り固まった思考を叩き割る社会構想の誕生を目撃せよ。
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◆目次
はじめに
A. お金という(悪)夢
B. 要約
C. はじめに開き直っておきたいこと
第0章 泥だんごの思い出
第1章 暴走 すべてが資本主義になる
資本主義とは何か/寓話1:私は詐欺師/寓話2:金VS株 /寓話3:売上ゼロの一兆円企業/寓話4:ブランド水商売/寓話5:0→5兆→0/占い師としての資本主義/ 時間と意味の新大陸/計算・情報・物事/お祭り騒ぎのインターネット/サイコネティクスに向けて/ 存在のインターネット/アカシックレコード、あるいは価値のカンブリア爆発/すべてが商品になり、すべてに値段がつく/ 来る来る詐欺を超えて:計算網産業革命
第2章 抗争 市場が国家を食い尽くす
お金とは何か /お金は意外に新しく狭い/実態と記録/貨幣の興亡/デジタルでグローバルな村落経済/インフレとデータ/引き裂かれるお金/一物多価の万華鏡 /意味の変容/国家VS市場の終焉 /官僚もネコでいい:市場原理主義的社会保障 /人間の分散証明:アナーキーでグローバルな /退屈で、古く、汚く、遅い生身地球の管理人 /別の地球に移民する時代/夜警国家再来/国家から逃走する国家 /中毒者の沼 /測れない経済へ
第3章 構想 お金は消えて無くなる
やっぱり猫が好き /「お金は諸悪の根源である」/貨幣の終焉/経済はデータの変換である /データを食べる招き猫が経済を自動化する /資本主義からお金を抜く /泥団子ふたたび /「アートはお金になる」から「お金がアートになる」/お金で買えないものはない?ハイブランドふたたび /記録としてのアートークン /脱臼したお金 /知らない幸福、測れない幸福 /貨幣発行自由化の極北 /贈与の解毒に向けて /データ自己破産とよみがえるお金/市場・国家・共同体のパッチワーク/稼ぐより踊れ
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