書名(カナ) | ハンザイノダイショウワシ |
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ページ数 | 592ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2016年12月10日 |
ISBN | 978-4-16-790760-0 |
Cコード | 0195 |
「血盟団事件」「五・一五事件」「二・二六事件」「張作霖爆殺事件」などの歴史的大事件から「猪熊事件」「玉の井バラバラ殺人事件」「喫茶店青酸カリ事件」「首なし事件」(犯人は女性の頭の皮を被って自殺)「岩の坂もらい子殺し事件」「死のう団事件」「坊主のうんこ大不敬事件」「煙突事件」など、暗い時代に輝く事件についての解説、当事者のインタビュー、対談、鼎談を収録。
「九大生体解剖事件」は遠藤周作「海と毒薬」の元ネタ。津山三十人殺し事件は、横溝正史の「八つ墓村」、松本清張「闇に駆ける猟銃」のモデルともなった。これら昭和の犯罪を通して、執筆陣も豪華。永井荷風、大宅壮一、鶴見俊輔、阪口安吾、岡田嘉子、緒方竹虎、上坂冬子、尾崎一雄、平野謙など50人以上。
小沢昭一と説教強盗・妻木松吉の対談、坂口安吾と阿部定の対談では、坂口安吾が阿部定に「お定さんの刑期は七年だか五年だか、どう考えたって長すぎる。僕はせいぜい三か月か半年、それとも執行猶予ぐらいのところと思っていた」といった具合に何とも言えないおもしろ発言が飛び出す。昭和の犯罪史を知る一冊。
昭和1年●松島遊郭疑獄事件/木崎村小作騒動事件/鬼熊事件
昭和2年●北原二等兵天皇直訴事件
昭和3年●張作霖爆殺事件
昭和4年●説教強盗事件/山本宣治暗殺事件
昭和5年●岩の坂もらい子殺し事件/台湾霧社反乱事件/浜口雄幸首相狙撃事件
昭和7年●血盟団事件/増渕倉吉首なし事件/玉の井バラバラ死体事件/五・一五事件/大森・赤色ギャング事件
昭和8年●満州大連・児玉博士邸事件/共産党スパイ査問事件
昭和9年●帝人疑獄事件
昭和10年●喫茶店青酸カリ殺人事件/大本教弾圧事件
昭和11年●二・二六事件/阿部定事件/暁の怪盗事件
昭和12年●死のう団事件
昭和13年●「生きてゐる兵隊」発禁事件/津山三十人殺し事件
昭和14年●灯台社・兵役拒否事件
昭和16年ゾルゲ・尾崎事件
昭和17年聾唖者の大量殺人事件
昭和18年●横浜事件/中野正剛自決事件
昭和19年●首なし事件
昭和20年●九大生体解剖事件/花岡事件/東京ローズ事件
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