書名(カナ) | バンケンハニワヲマモル |
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ページ数 | 272ページ |
判型・造本・装丁 | 文庫判 |
初版奥付日 | 2020年01月10日 |
ISBN | 978-4-16-791425-7 |
Cコード | 0193 |
とてつもなく過激で痛快、そして悲惨――とにかく無類に面白い。
ページをめくる手が止まらない傑作長篇!
原子力発電所が爆発し、臨界事故が続発するようになった世界。そこでは、放射能汚染による精子の減少と劣悪化が深刻な問題となっていた。
優良精子保有者である「種馬」の精子は民間の精子バンクが高額で買い上げ、その一家には一生遊んで暮らせる大金が転がり込んでくる。一方で、第二次性徴期を迎えても、生殖器が大きくならず、セックスのできない不幸な子どもたちは「小便小僧」と呼ばれていた。
「小便小僧」として生まれたウマソーは高校を卒業後、警備保障会社に就職をするが、市長の娘に恋をした罰として、使用済みの核燃料や放射性廃棄物で溢れる、廃炉になった原発を警備することになる。やがてウマソーの性器は徐々に失われ……。
超格差社会の最底辺を生きるウマソーは、次々と襲いかかる悪夢にどう立ち向かっていくのか。
岩井俊二が全身全霊を込めて書ききった、壮大で豊饒なエンタテインメント。
解説・金原瑞人
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