番犬は庭を守る 岩井俊二

814 (税込)
発売日2020年01月04日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) バンケンハニワヲマモル
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2020年01月10日
ISBN 978-4-16-791425-7
Cコード 0193
試し読み
書店在庫
ネット書店で購入

番犬は庭を守る 岩井俊二

814 (税込)
発売日2020年01月04日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) バンケンハニワヲマモル
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2020年01月10日
ISBN 978-4-16-791425-7
Cコード 0193

岩井俊二にしか書けない、豊饒なエンタテインメント

とてつもなく過激で痛快、そして悲惨――とにかく無類に面白い。
ページをめくる手が止まらない傑作長篇!

原子力発電所が爆発し、臨界事故が続発するようになった世界。そこでは、放射能汚染による精子の減少と劣悪化が深刻な問題となっていた。

優良精子保有者である「種馬」の精子は民間の精子バンクが高額で買い上げ、その一家には一生遊んで暮らせる大金が転がり込んでくる。一方で、第二次性徴期を迎えても、生殖器が大きくならず、セックスのできない不幸な子どもたちは「小便小僧」と呼ばれていた。

「小便小僧」として生まれたウマソーは高校を卒業後、警備保障会社に就職をするが、市長の娘に恋をした罰として、使用済みの核燃料や放射性廃棄物で溢れる、廃炉になった原発を警備することになる。やがてウマソーの性器は徐々に失われ……。

超格差社会の最底辺を生きるウマソーは、次々と襲いかかる悪夢にどう立ち向かっていくのか。

岩井俊二が全身全霊を込めて書ききった、壮大で豊饒なエンタテインメント。


解説・金原瑞人

おすすめ記事

※外部サイトへリンクしている場合もあります

担当編集者より

自身で監督した映画『ラストレター』が公開間近の岩井俊二さんが、福島第1原発事故のあと、満を持して発表した小説が、待望の文庫化です。
主人公は、原発が爆発し放射能に汚染された国で生まれ育った青年ウマソー。成長しても生殖器が大きくならない彼が恋をし、就職をし、生きていく中で、次々と襲いかかる不運、悲劇、絶望…。
「解説」を寄せて下さった金原瑞人さん曰く[愚かで滑稽な地獄絵巻]が大展開しますが、これがめちゃくちゃ面白いのです‼︎
ラスト1行に込められた、希望の光ー。自信をもってお薦めします。
(K K)

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

書店在庫
ネット書店で購入
2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 佐伯泰英特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト