野ばら 林真理子

913 (税込)
発売日2020年10月07日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) ノバラ
ページ数 432ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2020年10月10日
ISBN 978-4-16-791580-3
Cコード 0193
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野ばら 林真理子

913 (税込)
発売日2020年10月07日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) ノバラ
ページ数 432ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2020年10月10日
ISBN 978-4-16-791580-3
Cコード 0193

私たちって、ずうっと不幸にならない気がしない?

「私たちって、ずうっと不幸にならないような気がしない?」。宝塚の娘役・千花は歌舞伎界の御曹子・路之介との恋に浮かれ、親友でライターの萌は年上の映画評論家・三ツ岡との贅沢な不倫に溺れている。二人の美しい娘たちの前には、甘やかな未来しか広がっていないかに見えたが……上流社会を舞台に、幸福の絶頂とその翳(かげ)りを描き切った傑作恋愛長編。解説・酒井順子


宝塚の娘役・千花
名門一族出身のライター・萌

花の盛りのように美しい娘たちに忍び寄る、翳りの季節

絢爛と頽廃。林真理子文学の名作!

路之介と結婚するためには、どんな小さな小石も今から取り除いておきたいと思う。そしてその時、千花は大切な事実に気づき、ため息をつく。自分はまだ路之介からきちんとプロポーズされていないのである。(本文より)

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担当編集者より

週刊文春の連載時から大きな話題を呼んだ、名作恋愛文学が、新装版で登場です。宝塚の娘役・千花と、名門一族出身の雑誌ライター・萌は、親友の同級生。花の盛りのように美しい二人はそれぞれに恋愛を謳歌し、幸福の絶頂にあります。が、誰もが知るように、幸福は永遠に続くものではありません。しかし忍び寄る不幸の影を知っているからこそ、若い頃の恋愛はいや輝きを増すのも確かで、二人の幸福が翳りを帯びていく様は、さすが恋愛文学の名手と唸ります。林さんならではの、上流階級の絢爛な描写もお楽しみください。(担当K.N)

著者

林 真理子

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年『白蓮れんれん』で第8回柴田錬三郎賞、98年『みんなの秘密』で第32回吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で第20回島清恋愛文学賞を受賞。主な著書に『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『最高のオバハン中島ハルコの恋愛相談室』『愉楽にて』などがあり、現代小説、歴史小説、エッセイと、常に鋭い批評性を持った幅広い作風で活躍している。『西郷どん!』が2018年のNHK大河ドラマ原作に。2018年紫綬褒章受章。2020年には週刊文春での連載エッセイが、「同一雑誌におけるエッセーの最多掲載回数」としてギネス世界記録に認定。同年菊池寛賞受賞。2022年野間出版文化賞受賞。近著に『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』『成熟スイッチ』がある。

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