作品紹介

「私たちって、ずうっと不幸にならないような気がしない?」。宝塚の娘役・千花は歌舞伎界の御曹子・路之介との恋に浮かれ、親友でライターの萌は年上の映画評論家・三ツ岡との贅沢な不倫に溺れている。二人の美しい娘たちの前には、甘やかな未来しか広がっていないかに見えたが……上流社会を舞台に、幸福の絶頂とその翳(かげ)りを描き切った傑作恋愛長編。解説・酒井順子


宝塚の娘役・千花
名門一族出身のライター・萌

花の盛りのように美しい娘たちに忍び寄る、翳りの季節

絢爛と頽廃。林真理子文学の名作!

路之介と結婚するためには、どんな小さな小石も今から取り除いておきたいと思う。そしてその時、千花は大切な事実に気づき、ため息をつく。自分はまだ路之介からきちんとプロポーズされていないのである。(本文より)

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担当編集者より
週刊文春の連載時から大きな話題を呼んだ、名作恋愛文学が、新装版で登場です。宝塚の娘役・千花と、名門一族出身の雑誌ライター・萌は、親友の同級生。花の盛りのように美しい二人はそれぞれに恋愛を謳歌し、幸福の絶頂にあります。が、誰もが知るように、幸福は永遠に続くものではありません。しかし忍び寄る不幸の影を知っているからこそ、若い頃の恋愛はいや輝きを増すのも確かで、二人の幸福が翳りを帯びていく様は、さすが恋愛文学の名手と唸ります。林さんならではの、上流階級の絢爛な描写もお楽しみください。(担当K.N)
商品情報
書名(カナ) ノバラ
ページ数 432ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2020年10月10日
ISBN 978-4-16-791580-3
Cコード 0193

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