やわらかな足で人魚は 香月夕花

858 (税込)
発売日2021年03月09日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) ヤワラカナアシデニンギョハ
ページ数 304ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2021年03月10日
ISBN 978-4-16-791659-6
Cコード 0193
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やわらかな足で人魚は 香月夕花

858 (税込)
発売日2021年03月09日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) ヤワラカナアシデニンギョハ
ページ数 304ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2021年03月10日
ISBN 978-4-16-791659-6
Cコード 0193

人魚姫が王子を刺せなかったなんて、やっぱりウソだ──

一体どうしたら自分は人間になれるのだろう。
当たり前に愛される人間の子供に。

タワマンを舞台に電話詐欺の嘘によって結びつく偽物の母と息子。
“前科”のある中学教師と孤独な少女。
悲しみを抱えた二人が出会うとき、世界は色を変える。
『昨日壊れはじめた世界で』が話題沸騰のオール讀物新人賞作家の、痛々しいほど危うく美しい傑作短編集。

四六時中わけもなく淋しくて、悲しくて、心許ない。
まるで私たちの足元にはちゃんとした地面がないかのようだ。──「水に立つ人」

人魚姫が王子を刺せなかったなんて、やっぱりウソだ。いつの間に引っ張り出したのか、赤い万能ナイフは陽の手の中にあった──「やわらかな足で人魚は」

この短編集の五人の主人公たちは、皆、「どこにでもいるけれども、悲しみを抱えているとは傍目に分からない人たち」だ。
香月夕花の描く世界は、どこまでも儚く、残酷で、美しい。
満場一致でオール讀物新人賞を受賞したデビュー作「水に立つ人」と同名の短編集を改題し、「逃げていく緑の男」を追加して再構成。
解説:川本三郎

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産経新聞 ビブリオエッセー(2021.06.23)

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担当編集者より

『昨日壊れはじめた世界で』が「王様のブランチ」で紹介され、注目を集めている香月夕花さん。オール讀物新人賞を満場一致で受賞した「水に立つ人」を含む同名短篇集が大幅に加筆、再構成のうえ文庫化されます。
香月さん自身の言葉を借りれば、5編の短編に共通しているのは、皆、主人公が「傷ついている人、立場の弱い人、大切なものを失った人。どこにでもいるけれども、悲しみを抱えているとは傍目に分からない人たち」。
どこまでに儚く、残酷で、美しい、香月さんにしか描けない世界に身体ごと浸ってください。

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