作品紹介

浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。
もしや、押し込みが入って皆殺しにでもされたのではと騒ぎになり、同心・土久呂凶四郎が戸を破って入ると店の中は血まみれ。
奥に手代が一人倒れていて、壁に「がしゃどくろ」と血文字で書かれている。
店にはまだ十名ほど人がいたはず。
奥にある巨大な蔵から、がしゃがしゃという奇妙な音がする。
鍵を破って戸を開くと、遺体の判別がつかないほどのむごたらしい有り様だった。
そして隣家の旗本までも血塗れで昏倒していた。
これは餓舎髑髏の仕業なのか?
「耳袋秘帖」好評の南町奉行シリーズ第3弾!

担当編集者より
長年書き継がれてきた「耳袋秘帖」シリーズですが、ついに最恐のあやかしが登場します。その名は「餓舎髑髏」。日本の妖怪に詳しい読者の中には、餓舎髑髏の表記に首を傾げた方もいらっしゃるかもしれません。この漢字表記は著者の造語で、通常は平仮名で「がしゃどくろ」か、漢字なら「餓者髑髏」と表記されことが多いようです。
じつはがしゃどくろは古来から伝わる妖怪ではなく、1960年代に創作されたもの。その後、水木しげるさんらにも取り上げられ、妖怪ファンの間に定着していったのでした。
本書では風野版「餓舎髑髏」の暴れっぷり(?)をご堪能ください。
商品情報
書名(カナ) ミミブクロヒチョウ ミナミマチブギョウトガシャドクロ
ページ数 288ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年06月10日
ISBN 978-4-16-791856-9
Cコード 0193

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