作品
生まれなかった子に名前などつけてはいけない――日常に形を変えて潜む、過去の恐怖。著者の新境地、泉鏡花賞の傑作短編集
綿々と続く時間の流れのなかで人は何を感じ、受け入れ、進むべき道を選ぶのか――「過去」と「いま」が交錯する比類なき五つの物語。
山本容子の偏愛する世界と日本のアーティスト百十九人の肖像版画と文章のハーモニー。カラー完全保存版の豪華な「見て読む美術館」。
なにげない日常の隙間に口を開けている闇。それを偶然、覗いてしまった人々のとまどいと恐怖。夢とうつつの狭間を描く傑作短篇集
40年ぶりの再会。眩しかった彼女と浅間山へ——清冽にしてせつない珠玉の4篇。泉鏡花賞・芸術選奨文科大臣賞をW受賞した話題作
男を惑わせ、じらし、最後は破滅に追い込む「宿命の女」。美しく恐ろしい彼女達が登場する小説やオペラから、その本性を説き明かす
40年ぶりの再会。眩しかった彼女と浅間山に登る。それぞれに人生の関所を過ぎた男女が山を歩く。清冽にしてせつない大人の短篇集
長年連れ添った夫婦の何気ない会話から始まって、めくるめく迷宮世界へ。驚異の絵画的イマジネーションが炸裂する、著者初の小説
「いま読んで面白い作品を」。新しい文学観で、従来とは全く違う刺激的文学全集(世界・日本篇)を編みなおす壮大な試み。議論沸騰必至
名門女子高生から一流企業のOLとなっても、彼女が求め続けたものは? 女たちの孤独な闘いを描いた最高傑作、ついに文庫化!
酒と愚行に淫し、獣道を歩み、闘い、倒れ果てた作家、編集者たちの懐かしい顔、哀切のとき。欲望蠢く60年代の極私的メモワール
美貌の妹ユリコと名門女子高の同級生和恵——最下層の娼婦として孤独でセンセーショナルな死を迎えた二人を取巻く黒い魂のドラマ
大正・昭和に文藝春秋で活躍した菊池寛、芥川龍之介、永井荷風、坂口安吾、白洲正子等なかなか読めない作品を一挙に集めた傑作選
泉鏡花、江戸川乱歩、山田風太郎、村上龍……「物語のカラクリ」に通じた者だけが見た小説の新しい地平。気鋭による異色の近代文学史
本物になりたいけどなれないニセモノ家族の奮闘を描く表題作と、不倫の顛末をコミカルに描く、「もやし」。芥川賞作家の力作二篇
文豪たちは、いかなる奇人であったか。芥川龍之介、森鴎外、泉鏡花、谷崎潤一郎など、八人の文豪の奇談を、異能の著者が描く傑作
過去帳に記された見知らぬ名前。青年は父の一生を辿り始める。次第に明らかになる父の複雑な生い立ちとは? 泉鏡花賞受賞の秀作短篇集。「銀河の町」「駆ける少年」「痩せた背中」収録。
日常生活の狭間にかいま見る妖しの世界——独自の感性と性癖、幻想が醸しだす類いなき宇宙を清冽な文体で描きだした、泉鏡花賞受賞の世評高き連作短篇集。(長部日出雄)
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