作品
ちょっと不思議な話をしたろか、それは大阪万博の前の年のこと。小学生だった俺の近所には小さな市場があった……
「倉橋由美子の小説作法」「倉橋由美子の小説批評」「倉橋由美子の性と死」。熱烈な愛読者が選ぶ毒にも薬にもなるエッセイ30数篇
有吉佐和子が20代頃に書いた自負溢れるエッセイや後年のルポ、岡本かの子が夫・一平、息子・太郎そして自分を綴った文章の数々
父・露伴に家事を仕込まれた娘時代からその父を看取るまで、身近な人間観察や、自然の持つ力への畏敬など。随筆の真髄を知る1冊
森茉莉一流の“贅沢論”、食のエッセイ、婚家での暮らし。吉屋信子の同時代の女性作家たちへのオマージュ。流麗な文章の醍醐味
人間の記憶の中で“香り”は一番忘れがたいものとされている。遠いあの日を思い出す、8人の作家が描く“香り”を題材にした短篇小説集
異父兄がいることを生前の母に知らされた主人公は妹であることを隠し、兄をガイドに雇ってプラハを旅する。そこで初めて知る家族の姿
失ったものの大きさに喘ぎながらも、光に希望を託し、ひとりで生きてゆこうとする女たちのささやかなプライドを描く傑作短篇集
当代最高の女性作家8人が腕によりをかけた絶品短篇小説集。恋愛模様はもちろん、時代物からミステリー仕立てまで超逸品ぞろい
時代と向き合い、時代に挑み続ける桐野夏生、初の対談集。柳美里、重松清、原武史、林真理子などの論客との、注目の発言が満載
若くして成功した画家・宇佐美の描いた肖像画が、切り裂かれたうえ硫酸をかけられた。犯人は「これは予行演習だ」と告げるが——
屋島の戦で檜扇を射抜かれた平家の上朧が妹ともども与一兄弟の夜伽に呼ばれたが……。オール讀物新人賞受賞作の新鋭、処女短篇集
愛する術も、思い切る術も、ひとりで生きる術も識っている。だからこそ……。女たちの心が胸に迫る、小池真理子の恋愛作品集第3弾
人生の味わいと愛の深奥を描く「冬の花火」。大人の切なくもひたむきな恋心を描く「時の銀河」。大人の男女を描く2つの珠玉の短篇
人気作家8人が「記憶の中の忘れがたい香り」をテーマに競作。あなたの中のかけがえのない記憶を呼び覚ます、贅沢なアンソロジー
何気ない会話の中に潜む情愛。そっと甦る、優しく切ない過去の記憶。吉川英治文学新人賞を受賞し、映画化もされた珠玉の短篇集
闇夜の蛍、霧に浮かぶ花火、東京湾の夜景……。イルミネーションに託して、ひとりで生きる女たちの仄かなプライドを描いた傑作短篇集
冬の京都、山間の雪の宿で、別れるための4日間を過ごす……女と男の性愛と恋情の極みを静かに奏であげる。これぞ恋愛文学の極致
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