発売月を選択
ノンフィクションとは何かを問いつづけてきた著者が、方法、異国、作家、書物、時代の各分野にわたり、自らの軌跡を語るエッセイ集
歩く、会う、読む、書く、見る、暮す……様々なスタイルの文章で、「ノンフィクション作家」としての自己を見つめる全エッセイ
ときは清朝末期、ふりしきる雪のなか、運命から必死に逃げ回るふたりがいた……。中国で驚異的ベストセラーとなった悲恋の物語!
コンサート・トーク集第五弾。家族や長崎の思い出、様々な人との出会いなど、演奏活動二十周年を迎えて磨きのかかる三十三の話題
天才的ストーリー・テラーが自らの半生をはじめて語る。家族そろって戦禍をくぐりぬけた幼年期、初恋、そして作家へ。劇的半生記
作家・矢部は酒場のピアニストと恋に落ちる。二人を結んだのは肉体ではなく音楽。好色な物語を書く彼にとって初めての体験だった
明治生まれの純真さ、無邪気さをたたえて逝った母(小泉信三夫人)の思い出と、難病で苦しむ一青年との心の交流をしみじみと描く
明智光秀を破り天下取りのきっかけを得た豊臣秀吉の波瀾に満ちた生涯。織田信長を描いた「下天は夢か」に続く大河歴史小説第二弾
(一を参照)
オニ警部と女子大生の名コンビがTVのエキストラに出演中、ほんものの殺人事件と首吊り事件が起こり、スタジオの中は騒然とする
いたって地味な女子高生が深夜放送で知った地元のロック歌手に夢中になる。そんな彼女が派手好きなスターの心をつかんでしまった
著者による大好評万葉集解読シリーズの第六弾。今回は白村江の倭国水軍全滅を予言する「怕ろしき物の歌」など十二首を新たに解読
「昭和最大のスパイ」といわれた伊藤律は実は二七年間も北京に監禁されていた!その間の体験を赤裸々に綴った驚くべき回想記
日々消費されるニュースという「物語」――それを歴史というふるいにかけ、じっと目をこらしていると、ある微かな輪郭が見えてくる
出版社への叱責の手紙、テレビ局への抗議の電話など、世間に溢れる無名の発言者たち。その姿を鋭くかつユーモラスに描く長篇小説
錯綜する世界状勢のなかで、多くの注目を集める日本。今こそこの国の根源的なかたちについて考える時だ。大ベストセラーの文庫化
大名家の御後室が恋文を盗まれ脅される。八丁堀育ちの血が騒ぎ、東吾がまた一肌脱ぐのだが。表題作ほか、るいと東吾が晴れて夫婦となる「祝言」「雪女郎」「わかれ橋」など七篇を収録。
馬券屋、高利貸し、乗っ取り屋、ワルの世界でワル知恵をしぼるサメたちにとって、この世はジュース、甘い汁に満ちている。ピリッとした会話、切れ味のいい展開の小説巧者の会心作。
北条時頼、毛利元就、明智光秀、伊達政宗ら、十二人の歴史上の人物をとりあげ、彼らのさまざまな“決断”の形を浮かび上がらせる。現代を生きるための、示唆に富んだ歴史人物論集。
百年に一度という発見で、一九八七年ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進氏に、立花隆氏が二十時間に及ぶ徹底インタビュー。最先端の生命科学の驚異の世界をときあかす。
旧友を訪ねる旅の途上、カサブランカ行きの機内で知りあった女性エレーヌと古都マラケシュで再会した片島を待ち受ける甘美な陶酔と輻湊する人間模様。表題作ほか三篇。(山前譲)
六本木のディスコ。イモの子を洗うような混雑の中で、踊る人、人、人……。その時、殺人が起った。折よく居合せた岩崎班の面々が勇躍して事件に挑む。乃木ら、女性捜査官も大活躍!
鈴鹿俊子、原節子、愛新覚羅浩など、華やかに世を騒がせた昭和の女性七人の生涯。スキャンダルの真相と、その後の老いと死の現実を克明に記録し、そこになお輝き続ける恋を見つける。
原稿書きに編み物、テレビと出不精な生活をしていても、周囲には面白い人、困った奴がいっぱい。「いるいる」と思わず膝を打ちたくなる、笑いと怒りのコラム・ワンダーランド。
銃の撃ち方から始まって真の勇気を教えてくれたシオドア・ローズヴェルトに、少年インディは自然と人間の調和を教える結果となる。そして黒人少年と手まねで結ぶ友情。(若竹七海)
昭和から平成にかわる一年間、国内的にも世界的にも回り舞台が動き出すかのようにシーンが変った。昭和天皇、美空ひばりからちびまる子、M君まで時代の主役脇役に捧げるコラム集。
台所の窓にはりつくヤモリ、昼下りの電車で泣いている少女、訛のある間違い電話……。日常に滑り込む様々な景色を著者一流のユーモアと温かさで掬いとった掌篇小説集。(串田孫一)
長与千種、神取しのぶ、天田麗文、デブラ・ミシェリーの足跡をたどり、80年代に熱狂的なブームとなった女子プロレスの文化を通して「日本」を見つめ直す。第22回大宅賞受賞。(夢枕獏)
J・ギャバン、G・フィリップ、S・コネリー、C・イーストウッド。日本は笠智衆、阪妻、三船、高倉健、雷蔵……三百人の映画好きが選んだキラ星が一堂に会したスクリーンの一大饗宴!
山師策士と呼ばれた謎の志士清河八郎の真実を描く「回天の門」に加え、討薩一筋に激しく生きた悲憤の人雲井龍雄を活写する「雲奔」
“頼みやすい男”の独身男性がハイミスの婚約者として、入院中の彼女の父親のお見舞いをする。報酬は五万円にシティホテル一泊つき
父や母、また人生の途上に現われ消えていった人びと。その人びとが織りなした様々なドラマは何だったのか。名文で綴る人生の検証
「愛される共産党」のヒーローは秘密警察の手先だった。彼が刑場や強制収容所に送りこんだ人々の運命は…。世界初公開の資料収録
かつては「タカ派警察官僚」と忌避されながら今や「政治改革の象徴」として輿望をになう気骨ある政治家の七十九年の歩みを追った評伝
妻や子供が語る作家の素顔。色川武大、島尾敏雄、柴田錬三郎、五味康祐、新田次郎、海音寺潮五郎、高見順、金子光晴、梅崎春生等
“金儲けは善だ!”と言いきったときから、八○年代は動き出した――マネー・カルチャーのヒーローたちの野望の果てを検証する