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十五歳だったあの日、森の中で父さんと暮らすぼくは、あの人と出逢って性の扉を……。香り高い文体で描く少年のヰタ・セクスアリス
尊皇攘夷の渦中に、伴天連の妖術写真に取り憑かれた男。彼が印画紙に焼き付けたのは愛しいお吉の姿態だった。爽やかな幕末群像録
サブカルチャーが主流となった消費社会の諸相を、思想界の巨人とサブカル界の若き大家が、歯に衣きせず語り合った三年半の全記録
「究極の骨董」=町家の魅力にとりつかれ、築七十年の民家で暮らし始めた東京人の体験エッセイ。不便だけど人間らしい生活がここに
1999年に新聞、雑誌に発表されたエッセイの中から選ばれた61篇。表題のエッセイは日本語独特の言葉づかいについて論じた作品
自分の生死を見つめる普通の人々の優しさ。そして家族の絆の強さ、豊かさ。日本の将来に希望をもてる一冊。杉本苑子氏との対談収録
1/12ビッグスケール(ホンダF―1など)、1/24スポーツカー、懐かしのスロットレーサーなど、全500点以上をカラー写真で箱絵とともに。
IT革命をリードし、シリコンバレーにも広い人脈を持つ佐武廣夫のユニークな経営論。何故、CTCはここまで強くなれたか?
『アメリカは異質』『衰退企業は日本の宝』等、外資系での体験たっぷり、e時代へのビジョンも満載。体験的・実践的・挑戦的に世界を斬る。
一九三九年五月から九月まで、満蒙国境で日ソ両軍が交戦した。当時秘められた大敗戦の事実を多くの資料と新しい証言によって明らかにし、この“小型太平洋戦争”のベールをはぐ。
(上を参照)
朋友あい撃つ伏見・船宿の二階、君命は信ずる理想より重いとする薩摩男児の悲劇。幕末維新史を複雑怪奇にしている寺田屋騒動を、透徹の史眼で明快に分析した傑作。(磯貝勝太郎)
日米交渉の経過は、日本側の内部不統一を露呈している。政府には一貫した方針もなく、首相、外相、大使の間に連携もなかった。開戦に至らせたものは破られた暗号だけではなかった。
伸縮自在、二夫二婦、子宮作家、快感貯金、男の性的能力などなど。目次を覗いただけでも、わくわく、ずきずき。やんわりユーモアを添えて男女の機微をうがった軽妙なエッセイ。
好評エッセイ「女の長風呂」に続く第四弾。長湯からあがり、秋のはつ風におくれ毛を吹かれながら男女の機微をうがつ、酒と笑いとユーモアとお色気たっぷりの読物
浦賀にペリー艦隊の現れた嘉永六年の黒船ショックは、その後いかなる変容を経て明治維新や現代に受け継がれてきたか。動乱の幕末の深層を抉り、人々の息遣いに触れる史談集。
戦後初めてテレビカメラが捉えた海底の大和の艦姿。九州沖に沈んだ三千名の乗員は、いかに燃えつきたか。日米の資料を駆使し、沖縄戦に散華した“幻の巨大戦艦”の軌跡を辿る。
砲台築造、小銃術、造船術などの西欧の軍事技術を学びながら近代への道にめざめていく青年桂小五郎が、明治の官僚として檜舞台で活躍するまでの、激動の生涯を克明に描く長篇。
滅びゆく職人の世界に身を置く男と、手広く事業を営むかつての恋人との再会が、悲劇的な結末へつき進む。直木賞受賞作家による、宿命の愛の行方を見すえた小説四篇。(小杉健治)
昭和三年広島で起きた養母殺し、四十九年千葉で起きた両親殺しなど、いまだに未解決な難事件に携わった弁護士たちがいかに闘ったかを描く法廷ノンフィクション。(庭山英雄)
三十年前に死んだはずの男が生きていた。そして恐るべきたくらみが進行していた。時はあたかも“北京暴乱”。大陸へ飛んだ岩崎警視正は何を思う? 新構想で描く長篇力作。(植村修介)
台本を書いていたのに、いつの間にか出演者にもなって大活躍した「シャボン玉ホリデー」。タモリもたけしもみんな「シャボン玉」を見て育った。文句あっか、青島だァ!(景山民夫)
明石家さんま、桂三枝、笑福亭仁鶴、西川きよし、横山やすしたち人気タレントを擁する吉本興業の“笑売繁盛”の秘密。“笑いの王国”のドン林正之助の夢と野望。(和多田勝)
十七の花嫁なりし有夫恋――句集『有夫恋』で脚光を浴び、田辺聖子氏に川柳界の與謝野晶子と絶賛された著者が川柳への情熱と自らの生きざまを綴ったエッセイ集。(河原崎長一郎)
夢と欲に満ちた街、LA。その肖像を、ノンフィクションとエッセイ、さらに三つの中篇小説で描くダークな魅力横溢の最新作品集
時代を超えて、今も聴き継がれるその音。人類史上、最も偉大な作曲家のあまりに波瀾万丈、壮絶苛酷な人生と背後の時代にせまる!
将来を期待され、栄光を目前にしながら突然のアクシデントに襲われたプロ・スポーツ選手たちの生き様を描く感動のノンフィクション
祖父、祖母、父、母、姑の五人を看取った主婦が明かす介護のヒントが満載。辛く大変な老人介護も、こうすればだんぜん楽しくなる!
企業と消費者を結ぶ電子の情報網、電子によるお金の決済。目に見えないその仕掛けと安全度を目に見えるように解き明かす一冊
律令体制が崩れる中、財政改革を志し、新しい国家像を構想したのが道真だった。「悲劇の文人」の生涯を画期的視点から浮彫りにする
2002年、一斉に不登校を始めた中学生がネットビジネスを展開し、遂には世界経済を覆した! 閉塞した現代日本を抉る超大型長篇
日露戦争から湾岸戦争まで、日本の運命を決した五つの戦争を俎上にのせ、縦横無尽に語りあう戦争論の決定版。文藝春秋読者賞受賞
心の平安を求めるが故に病気になったり不幸な状況に甘んじたりする人がいる。現役精神科医が明らかにする人の心の不思議と不気味
ルイ・アームストロング、セロニアス・モンク、マイルス・デイヴィス——ジャズの歴史から楽しみ方、CD名盤のすべてが分かる!
髪結いの伊三次とよりを戻した深川芸者のお文に執拗に言い寄る伊勢屋忠兵衛の黒い影。やがて事件が起こり、お文の家は炎上した
人生というイベントにおいて、何が大切か? 十六歳の少年の世界を瑞々しい感性とウィット溢れる文章で綴った、衝撃の自伝的小説
生命科学ではいま大革命が起こっている。ガン制圧も遠くない。知の巨人が、人類の未来を文系人間にもわかりやすく徹底レポートする
「科学技術・テクノロジーの時代」といわれる現代で、人びとの心にいまなお根強く宿っている迷信をめぐるさまざまな話を集めた事典
十六年前の惨殺事件の記憶。捨て去ったはずの闇が、今またジェイクをあの街に呼び戻す。暗い熱をはらんだ期待の新鋭の暗黒小説
南北戦争末期、血なまぐさい戦場に白球が舞う。スパイがらみのマル秘作戦だったが、いつか兵士たちに友情が芽生え……。感動の超大作
熊本、鹿児島、沖永良部、そして豪州、フィージーへ。南へ惹かれるこの衝動はいったい何か? 円熟期に達した著者の心象風景を綴る
精子をめぐる男と女の闘い、若い女がダイエットに走る理由、ファッションの意味、奇人科学者の横顔など、師弟による爆笑科学対談
片や思想界の巨人、片や通信社を辞して陋巷に潜み、心眼を動かす芥川賞作家。オウム事件、中国、性を、体験を交えた白熱討論!
バリ島で神の山に登る、久しぶりの文芸講演、星降る町で自作映画の上映会……。シーナの日常がぎっしりつまったシリーズ第八弾!
読む。酒を飲む。朝茶も飲む。暮らし、そして、読む。思わぬ面白本満載。読書の達人の底抜けに楽しい書物エッセイ、待望の文庫化!
ブラジルとアルゼンチンの違いは。ACミランはなぜACミラノではないのか。世界の多様なスタイルを俯瞰してサッカーの本質を探る
傲慢な舅と夫、生さぬ仲の二人の息子に仕えて十三年、家族の心に先妻が入りこんでいることを知った後妻は……。向田ドラマの傑作
浪費家、酒乱で趣味がランパブ通い。そんな俺が、かつて見合いで出会った友人の妻に恋慕し、策謀を練るのだが……。「人生の聖」併録
十三万冊の本をいかに集め、どう読み、なぜ大図書館をつくるに至ったか? 井上ひさしさんと本が繰り広げる波瀾万丈の運命の物語
鬼平が、密偵のおまさと大滝の五郎蔵の仲人をしてやる「鯉肝のお里」や、息子の辰蔵が徹底的にしごかれる「追跡」など傑作を収録
江戸末期、難破した幕府の御用船からこっそり米を奪った漁師たち。以来、村を襲う悲劇と、追いつめられた人間の心理を描く歴史小説
日本最初のロケット戦闘機、いまだ破られない最速の実験機、幻の先尾翼機など、飛行機の開発に賭けた男たちを描くノンフィクション
スペインに魅せられ、遂に移り住んでしまった著者がタクシーを上手に使って楽しむ旅のコツを開陳。読むだけでも面白い情報が満載!!
『正しく生きるとはどういうことか』でブレイクした人気・生物学者が、自由な生き方、男女の不思議、モラルの是非等を問う快心作。