作品
転換期を乗り切る発想は、「長年の経験」からは生まれない。現場を離れた知見のなかに隠されたマネジメント思考のカギを探る22講
素晴らしい魔法の王国で過ごした少年時代の冒険の日々――その瑞々しいノスタルジーで各書評子の心を震わせた傑作、ついに文庫化
おしゃれも家事も手をぬかない―。大人の女性に絶大な人気を誇る料理研究家が、長年の外国生活より得た日常の洗練をのコツを伝授する。
大阪株式取引所、大阪商法会議所などを創立し、「大阪の恩人」といわれる五代友厚の、波瀾に満ちた生涯を描いた力作、一千枚!
「変態」でも「性風俗業者」でもない、普通の同性愛の青年たちの青春群像を通して、エイズをキーワードに表出する日本の社会的認識の問題を真向から描いたノンフィクション。(柄谷行人)
祇園の商店街で育った新吉は旧態依然とした人びとの暮しが気に入らない。東京の大学に合格、いざ町を離れるとなると……。祇園育ちの筆者が描く抒情溢れる青春小説。(島田雅彦)
残留孤児を母にもつ日中ハーフの二世たちが日本で暮らし、恋人を探し結婚するまでの葛藤と、自己確認のための帰郷を描いて、日中の現在と未来を両国の間から見直す。(関川夏央)
はずみで殺人犯とされ、南へ逃げる男。信仰療法師を求め歩く顔半分アザの少女。賞金稼ぎの三本腕の男。不遇を背負う人たちの冒険
旬の素材の味わいからすべてが始まる。四季のめぐりに心を寄せ、出合った風景や人を思い、食を通じて人生の機微を語りかける一冊
古今東西、食にまつわる蘊蓄を傾け、返す包丁で実際のレシピを紹介する一冊。吉行淳之介・梅宮辰夫両氏とのトークも楽しい、読んで良し作って良しの名グルメ本をどうぞ。(加賀乙彦)
黒木香、村西とおる、太地喜和子、尾上縫、細川護煕を中心に有名無名、写真週刊誌をいろどった人々を追いバブル時代の日本を描く
転落した車の運転席にはハンドルに手錠でつながれた男の死体が。南部の田舎町の少年の素朴な目は真犯人を求めつつ世の正邪を見る
(上を参照)
血みどろになっても“私だけのもの(マイン)”は離さない! 六〇年代の情念を引きずりつつ、ひた走る女と追いすがる女、その凄まじい闘いをビート感覚で描くロード・ノヴェルの傑作。
喧嘩無頼のあげく松竹の大部屋俳優から軍隊入りし中国へ、映画への熱い思いを胸に、上官の理不尽なリンチに敢然と立ち向う山内一等兵の破天荒な生き方。兵隊小説に新ヒーロー登場。
「おれは、ほんまにこの街を離れたいんやろうか」帝大に受かった新吉は、祇園のしたたかなおっさん、おばはん連中に思いを寄せる
往年の怪奇俳優ののこした化粧箱の秘密。内も外も真っ赤な家に住む不思議な一家。ポルノ・スターに魅入られた若き神父。などなど、きらびやかな才能を示す表題作ほか怖い傑作十二篇。
息をのむ美しさ、惚れぼれする躍動感……スポーツならではの面白さを鮮やかにとらえた一瞬。「ナンバー」既刊の秀作と秘蔵未発表写真を厳選して、著者独特の感性で迫る傑作写真集。
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