作品
風化にまかされる戦争の記憶を終生つむぎ、老いて亡妻、旧友を偲びつつ、自身の年輪を刻んだ作家の、老いゆく日々をしるす名品
フィリピン、ビルマ、中国雲南、カンボジア、ヴェトナム。五年間の戦争体験から、著者が刻んだ惨苦の果ての燈明と苦いユーモア
インパール戦にならぶ全滅戦で片腕を失い生還した下級兵士の老いゆく日々。風化する記憶、言葉にならぬ怒りと悲しみを描く名品
古山高麗雄戦争三部作第二作。中国雲南省龍陵地区守備隊の攻防戦を中心に、下級兵士の真実の声を静かに描いた書。菊池寛賞受賞!
雲南の玉砕した守備隊から奇跡の生還をした初老の元兵士ふたり。悲惨な戦いの日々と戦後の平穏。生と死のかたちを静かに見つめる
ほろ苦く澄明。年輪がもたらす稀有な文章。風化にまかされる戦争の記憶を半生つむぎ、老いて亡妻、友をおもいこの一冊が遺された
惨苦のはての澄明、しぶとく苦いユーモア。戦争の記憶が風化するにまかされる今日、この稀有の作家の営みは永久保存にあたいする
インパール戦にならぶ全滅戦で片腕を失い生還した下級兵士の老いゆく日々。風化する記憶、言葉にならぬ怒りと悲しみを描く名品!
海外生活での不毛と倦怠を描く大庭みな子氏の「三匹の蟹」、巧緻な小説技法を示す丸谷才一氏の「年の残り」、青春文学の傑作庄司薫氏の「赤頭巾ちゃん気をつけて」他。
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。