作品
名古屋を中心とする中京圏は、江戸期以来の豪商と外来の商人が混ざり、特異な経済発展を遂げた。日本の実業界を創った男たちの物語。
歴史ある紡績会社に突如として勃発した社長対次期社長候補のお家騒動(表題作)はじめ、組織に生きる男たちの業を描いた佳品四篇。
大正時代、大財閥と並ぶ栄華を誇った鈴木商店は、なぜ焼打ちされたのか? 流星のように現れ、昭和の恐慌に消えていった商社の盛衰
ワンマン経営者・中丸は、巨額な設備投資で経営難に陥っても“当社別状なし”の強腰だが……。今だから読みたい城山文学の異色作
没後3周年。徹底した人間観察で、政治とは、経営とは、人間とは何かを問い続けた城山三郎。晩年のエッセイを中心に40篇を収録
対照的な2人のセールスマンが繰り広げるベッド販売合戦。非情なビジネスの世界で生き残るためには何が必要かをユーモラスに描く
3月に亡くなられた城山さん最後の随筆集。近年、「文藝春秋」「オール讀物」「オブラ」などに書かれたエッセイと絶筆「私の履歴書」を収録
明治初期、銀行、繊維、鉄道、ビール会社など次々と創業し、関西一の財界人となった松本重太郎の波瀾に富んだ生涯を描いた傑作小説
この不況で世界を見据えて活躍する、三社、ソニー、ホンダ、富士フイルムのトップに経営のあり方をきく。不況に喘ぐ我々の必読書
大正七年の米騒動で焼打ちされた鈴木商店は当時、三井三菱と並ぶ大商社だった。それが昭和初頭の大恐慌で消え去るまでの真実と大番頭金子直吉の人間性を衝く。(小松伸六)
隼、彗星、一式陸攻、月光など、太平洋戦争で活躍した軍用機にまつわる哀歓を綴る。「神々の翼」「雲からの生還」「死の誘導機」「生きている化石」「月光荘余聞」など。(高野昭)
出世からは縁遠い会社員・津秋にガソリンスタンド経営のうまい話が転がり込んだ。脱サラの夢にかける彼の前に、組織の厚い壁が……
うだつの上がらない銀行員・今田に一千万円紛失の容疑が。退職に追い込まれた彼の人生は一人の相場師との出会いで変わっていく
社会の腐敗に対しもはや人は怒るよりも諦めかけていないか。戦後、日本人が目指した志を問う、藤沢周平、吉村昭等十一人との対談集
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