作品
エリートにとって人生とは一体何なのか。コンピュータ化が進むほど、会社にしばられた人間より、創造的な夢のえがける人間が必要になる。ビジネスマンの生き方を教える好読物。
大きな挫折やハンディキャップの中から静かに立ち上り、たしかに歩み続けてきた財界の重鎮十人から聞き書きした“生きている話”
アメリカ、ヨーロッパ、中東諸国などを現地取材し、そこに働く日本人たちの新しい生き方に接して、恒常化する国際経済摩擦の中に生きる彼らの生き甲斐を問うた異色のレポート。
現代中国は巨大な管理社会である。管理社会での生き方を劇的な形で見せてくれる国である。その巨大な、揺れ動く組織の中で、人間はどのような生き方をするのかを探るルポ。
「アメリカを見るにはバスに限る」。繁栄するアメリカ社会では人間生活は一体どうなるのか。長距離バス旅行を通して、アメリカ人とアメリカを捉えたユニークな旅行記。(田中小実昌)
野人は企業や経済を若くし、新しくする。野性的人間を持たぬ組織は衰弱する。野性的で型破りの経済人が時代の流れと組織の中で、どこまで企業や経済を動かしたかを描く。
偽証のため殺人犯人とされた不運な少年の青春とは何かを問う「怒りの標的」のほか、「水の声」「行者堂への道」「石北峠」「うだつ」「四十二の首」「自由な七日間」など八篇。
田舎の温泉町を舞台に、ミス湯の香コンテストで一山あてようという男女のなまぐささを描く「甘い餌」ほか、「不渡り」「分散屋篤造」「百万円の外出」「決行」など六篇。(常盤新平)
隼、彗星、一式陸攻、月光など、太平洋戦争で活躍した軍用機にまつわる哀歓を綴る。「神々の翼」「雲からの生還」「死の誘導機」「生きている化石」「月光荘余聞」など。(高野昭)
中丸富五郎は戦後成金となった中富重工のワンマン経営者。社は急成長後、巨額な設備投資で経営難に陥るが、当社別状なしの強腰。倒産劇の内幕を描く企業小説。(山田智彦)
サラリーマンからセールスマンに転職した高校時代の同級生、せっかちな伊地岡とのろまな野呂が繰り広げるベッド販売合戦。セールスマンの悲喜劇をユーモラスに描く。(山田智彦)
社長の椅子をめぐる策謀となまぐさい人間的な葛藤を描いて、社長とは何かを問う表題作ほか、「ある倒産」「形式の中の男」「前々夜祭」「山茶花」など企業小説四篇。(宇佐美道雄)
「特攻志願する者は一歩前へ!」生死の選択を賭けた一歩の重みに悩む練習生の心を通して、戦争の真実を見た作品。他に震洋特攻隊を描く「マンゴーの林の中で」を収録。(尾崎秀樹)
大正七年の米騒動で焼打ちされた鈴木商店は当時、三井三菱と並ぶ大商社だった。それが昭和初頭の大恐慌で消え去るまでの真実と大番頭金子直吉の人間性を衝く。(小松伸六)
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