作品
異父兄の存在を亡き母から知らされ、榛名は兄のいるプラハに向かう。そこで初めて知ったのは、両親の過去であり家族の真の姿だった。
作家として充実を極めていた最中に亡くなった向田。貧しいけれど懐かしい、豊かだけれど淋しい“昭和”がその文章から浮かび上がる。
亡き父が遺した日記には娘への愛、家族との不仲、そして恋人との魂の交流が記されていた。生と死、家族を問い直す入魂の感動作
女性で初めて芥川賞を受賞した中里、晩年になり代表作『秀吉と利休』をものした野上。2人の作家の豊かな想像力を育んだ、日常の記録
名門にうまれ、女性として初めて能舞台に立ち、各地に巡礼の旅に赴いた。そして一流の文化人と交流した。膨大な仕事の軌跡を辿る
当代一の作家たちの逸品を収めたアンソロジーが待望の文庫化。「蛾」「巨人の接待」「告白」……個性が凝縮された短篇をお楽しみ下さい
引き出しに仕舞われていた古いビデオテープ。そこには死別した夫が撮影した若かりし日の幸せそうな私が映っていた…
恋多き人、敏腕編集者、一途な小説修業――多彩な顔を持つ宇野千代。戦争体験を経て生の讃歌を強靭な文章でうたいあげた大庭みな子
「倉橋由美子の小説作法」「倉橋由美子の小説批評」「倉橋由美子の性と死」。熱烈な愛読者が選ぶ毒にも薬にもなるエッセイ30数篇
森茉莉一流の“贅沢論”、食のエッセイ、婚家での暮らし。吉屋信子の同時代の女性作家たちへのオマージュ。流麗な文章の醍醐味
人間の記憶の中で“香り”は一番忘れがたいものとされている。遠いあの日を思い出す、8人の作家が描く“香り”を題材にした短篇小説集
異父兄がいることを生前の母に知らされた主人公は妹であることを隠し、兄をガイドに雇ってプラハを旅する。そこで初めて知る家族の姿
失ったものの大きさに喘ぎながらも、光に希望を託し、ひとりで生きてゆこうとする女たちのささやかなプライドを描く傑作短篇集
当代最高の女性作家8人が腕によりをかけた絶品短篇小説集。恋愛模様はもちろん、時代物からミステリー仕立てまで超逸品ぞろい
愛する術も、思い切る術も、ひとりで生きる術も識っている。だからこそ……。女たちの心が胸に迫る、小池真理子の恋愛作品集第3弾
人生の味わいと愛の深奥を描く「冬の花火」。大人の切なくもひたむきな恋心を描く「時の銀河」。大人の男女を描く2つの珠玉の短篇
人気作家8人が「記憶の中の忘れがたい香り」をテーマに競作。あなたの中のかけがえのない記憶を呼び覚ます、贅沢なアンソロジー
闇夜の蛍、霧に浮かぶ花火、東京湾の夜景……。イルミネーションに託して、ひとりで生きる女たちの仄かなプライドを描いた傑作短篇集
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