作品
誰かが私に囁いたのだ――おまえの兄はフテキカクシャだと。戦前から二世代にわたる大家族の物語は、この国の未来を照射する。
顔も知らぬ父、15歳で早世した兄。絵美子と母を気遣う、大勢のおじ・おばたち。大家族の物語はこの国の未来を照射する。遺作長篇。
記憶の森から現れたシカに乗り、少年は飛び立つ。失われた母を求め、遥かな過去へ、遠い未来へ。芸術選奨、紫式部文学賞受賞作
時空を超えて展開する壮大な母子の物語。母の愛、子の母恋がナラの山水、ケモノをも突き動かす。現代女流文学の金字塔たる長篇
母とはどういう存在だったのか? 日常の主題を徹底的に追求し、渾身の力で切り拓いた現代女性文学の新地平。伊藤整文学賞受賞作
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