作品
バツイチの中年優男、眼医者にして歌人の著者が、過ぎし日々と飼い猫にゃん吉への愛を諧謔に託し詠った異色歌集。山本夏彦氏絶讃
姿を消していた親友から突然手紙が届き、大金を託され……様々な宗教、民族がひしめくボンベイのアパートで繰広げられる人間模様
オウム、TBS、犯罪報道と人権など、最新の重要事件を通してメディアの姿勢を問う。――週刊文春連載より厳選した原稿を収録
安値で競り落とした絵画が、実は有名画家の作品だった――直感や専門的知識を駆使して眠れる名画を発掘する美術商たちの虚々実々
人間の性を認め、その快楽を許す異端の女子修道院で繰りひろげられる淫らな礼拝。大修院長ジュスティーヌは聖女か淫蕩の魔女か
街ですれ違った人や料理屋でふと気づいたこと。身近で日常的なことを、暖かく、時には厳しく見つめて巧みにつづった好エッセイ集
国家機密や情報収集、恐喝、復讐……さまざまな目的でコンピュータに侵入し“電脳ゲーム”を展開した世界各国のハッカー事件30話
父、恋人、夫。日米の文化、風習。様々な“足枷”から自由になり、自我に目覚めていく女性の半生を描ききる、初の書下し長篇小説!
映画ほど異文化理解に役立つ教材はない。映画の楽しさを通して二十一世紀の可能性を探る、知的で面白い“時代を読む”新映画案内
韓国の学者はいう。「日本人は祖国を追われた恨みを持つ韓民族の子孫だ。だから韓国が嫌いなのだ」――はたして本当にそうなのか
このエッセイは月刊文藝春秋の巻頭に十年間書かれ、一二一回で著者は逝かれた。日本の未来へ警鐘を鳴らし続けた司馬氏の白鳥の歌
オウムショップを探訪し臨海副都心を歩き、オープン・エアでマンウォッチング。新聞やテレビの隙間から「日本のイマ」が見えてくる
高度三万六千フィートを飛行中の旅客機から乗客の大半と乗務員が消えた怪を描く「ランゴリアーズ」と「秘密の窓、秘密の庭」を収録
夫と妻、親と子の結びつきとは? 薔薇園に暮す人々を通して、深く濃いかかわりを避ける今日の人と人の関係を問う表題作ほか四作
突然蒸発した夫を追った妻が探しあてたものは、旧友の裏切りと夫の死だった。様々な男女の愛と別れ、再会と死をつづる傑作短篇集
女は藪で蛇を踏んだ。蛇は女になり食事を作って待つ……。母性の眠りに魅かれつつも抵抗する女性の自立と孤独を描く芥川賞受賞作
吉林省好太王碑文に刻された広開土王、さらに中国史書に登場する倭の五王、讃、珍、済、興、武の驚くべき正体。小林古代史第七弾
結婚や教育、ファッション、グルメ、新興宗教などなど。軍国主義の幻想のヴィジョンのもと決戦下の市民生活はいかに営まれたのか
アメリカ映画界のみならず、世界で最も注目されている映画監督マーティン・スコセッシ。その全貌を浮き彫りにする多彩な証言集!
インパール作戦で無残な死を遂げた兄。その兄の名を記した日章旗が戦後五十年目の夏、偶然見つかった……。実話に基く随想と小説
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