作品
おとなにはおとなの恋愛の流儀がある。思いやり、深い抑制、信頼と祈り……美しい季節と町と人とを織りまぜた、端正で優美な短篇集
現代サラリーマンと類比される江戸の武士たちの本当の姿は? 今日的な視点から江戸時代と武士を考察した歴史家の傑作エッセイ集
各界の有名人たちはこれまでどんな「家」に住んできたか――三十九人にインタビュー、住家を語ってもらうことで彼らの半生を辿った
「アパートの鍵貸します」「第十七捕虜収容所」……ワイルダー・タッチそのままに語り明かされたウィット溢れる映画人生のすべて
軍医総監と文豪。鴎外の二つの像を独自の視座から描いて遺作となった表題作に、「暗い血の旋舞」「形影」を併録。解説・沼野充義
花見の途中に寄った玩具屋の子供が、大店の跡目相続に巻き込まれていた。祖父も母も殺された少年が、御宿「かわせみ」に辿り着く
名声が逆転した夫婦が葛藤の末にゆきついた“婦唱夫随”。鉄幹の偉大な“濡れ落葉”人生を通して夫婦のありようを問う長篇伝記小説
(上を参照)
警察官の公然猥褻事件を扱う三面記事。真相は本当に書かれた通りなのか? 実際の記事から新たな物語を展開する九篇のミステリー
肩に緊張、目におびえ、胸にワッペンの“正しいハワイ団体旅行”をしたあとは、小樽で六十二歳ホステスとしみじみ人生を語り合う
人ノ患イハ好ミテ人ノ師トナルニアリ―他人に教えたがる人間の性を皮肉った「教師ぎらい」ほか、世事万般にわたる辛辣コラム満載
「謝罪するのはいい気持」「大日本帝国と北朝鮮」「東京の若衆のバカ語」など著者一流のレトリックが爆発。野坂戦後発言録を併録
夜鷹殺しを黙殺する公儀に怒りを抱いた鬼平は、単身、捜査を開始。犯人は意外なところにいた……。鬼平の人情味あふれる二篇を収録
半自叙伝 日本競馬読本 其心記ほか
将軍へのお目通しを防げ。柳生宗矩の執拗な妨害工作に「討つも兵法、討たれるも兵法」と無我を悟った武蔵だったが。秀作五篇収録
戦後日本を舞台に暗躍した日系二世の実業家が児玉誉士夫らと行った秘密資金調達、日本テレビ設立秘話など戦後日米史の暗部を暴く
トスカーナの貧民街に生れて世界的歌手に至る苦闘の道。華やかな交友に彩られた芸の世界と悩みに悩んだ共産党との関わりのすべて
歴史、日本語、読書……多彩なテーマを巡って縦横無尽に繰り広げられる座談の楽しみ。二人の名対談からよりすぐりの十一篇を収録
膨大な本との出会い、実戦的読書論、書斎・書庫論など、本の整理学――現在もっとも精力的なノンフィクション作家・立花隆の秘密
「裸足のダンサー」イサドラ・ダンカンの生涯を追いギリシャ・フランス・スイス・ロシアを旅しながら現代女性の生き方を再考する
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