作品
わるいやつら
国盗り物語 斎藤道三篇
球形の荒野/死の枝
燃えよ剣
砂の器
秋は立秋から立冬の前日まで。季節と年時とは正確に一致するわけではない。例えば「メーデー」が五月「文化の日」が十一月の行事であるのに晩春、晩秋に分類されるのは立夏・立冬以前の行事の為
黒い画集
霧の旗/砂漠の塩/火と汐
幕末、長州藩は倒幕へ暴走した。その原点に立つ吉田松陰と、師の思想を行動化した高杉晋作を中心に変革期の人物群を描く長篇小説
眼の壁/絢爛たる流離
夏は立夏から立秋の前日まで。本書では、例えば「メーデー」と八十八夜とは、ともに晩春の季語となる。従来の、前者を夏とし、後者を春とするが如き愚かしい分類を排した。但し「子供の日」は夏
ゼロの焦点/Dの複合
ロシアにとっては侵略政策の延長線上におこった事変である面が濃いが、日本にとっては存亡を賭けた国民戦争たらざるをえなかった。日本は、別な文明体系へ転換してから三十余年後にその能力を世界史の上でテストせざるをえなくなった
点と線/時間の習俗/影の車
日本民族の長い心の歴史の上に築き上げられた美的秩序の世界、擬制的な約束の世界に遊び、日本の風物習俗や生活全般を知るに最適。自然の季節的現象を人為的に変改しつつある今日、促成栽培の野菜や果物が四季を問わず食膳に上ることを否定はすまい。だが、ホウレンソウは自然の状態では春のものである。
スリルのなかにユーモアがあり、サスペンスのかげに濡れ場がある。時代小説に新境地をひらいた魅力ある個性、長谷川平蔵の大活躍
同じ傷を負いながら病院でのカルテの順序がもとで成功者と敗残者に分かれた二人。些事がもたらした人生の明暗を描く直木賞受賞作
明治には非能力主義的な藩閥というものはあったが、しかし藩閥は能力主義的判定のもとにうまく人を使った。明治日本というこの小国家は、能力主義でなければ衰滅するという危機感でささえられていた
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