作品
2010年夏、乳がんで亡くなった歌人の河野裕子さん。出会い、結婚、子育て、発病、再発、そして死。先立つ妻と交わした愛の歌。
共に同志社大学出身、キリスト教徒の二人が「聖書」をベースに宗教・哲学・社会問題を縦横無尽に語りつくす異色の対談集。
サッカー界のみならず、日本人に多大な影響を与えた箴言を引きながら、不世出の名将・イビツィア・オシムの、激動の半生をたどる。
二〇世紀聖書学の飛躍的な成果を踏まえ、日本人には縁遠い「旧約」の世界も含め、聖書の全体の見取り図を明快に示す最高の聖書入門。
「萬葉集」が息づく土地で生まれ育った著者が「萬葉集」に詠みこまれた時代精神と土地の記憶を味わい、それが遺された幸せを記す。
江戸時代の武士は一枚岩ではない。史料を渉猟し、身分格差、結婚、相続など、藩に仕える武士の内実に迫る『武士の家計簿』の姉妹編。
「大河ドラマ」「紅白歌合戦」「水戸黄門」「笑点」……テレビ史に燦然と輝く国民的長寿番組の秘密を、出演者たちが赤裸々に語る!
日本のホテルの中で特別な位置にある帝国ホテル。30人の現場の人への、職人性や人生観まで踏み込んだ取材でその不思議を炙り出す。
週刊文春の人気連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」傑作選・第九弾。二〇一一~一二年の掲載分から選りすぐった約二十編を収録。
バンクーバー五輪で銀メダルに輝いた浅田真央。いち早く彼女に着目し最も近くで取材し続ける筆者がその18歳から20歳までを綴る。
朝日歌壇に忽然と現われ、多くの共感を読者に残して消えた〈ホームレス〉の投稿歌人、公田耕一。その姿を求めさまよい歩いた記録。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです…内田樹、青山七恵ら豪華執筆陣が少女の成長物語の金字塔「魔女宅」の魅力を読み解く。
人間爆弾「桜花」、人間魚雷「回天」、特攻艇「震洋」……。8人の体験者が語る特攻の真相。彼らが命を賭して守りたかったものとは。
『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』まで、十二年間に及ぶロングインタビューで、天才・宮崎駿の発想の“源泉”を探る。
日本文学の特性とは何か? 藤原惺窩、近松門左衛門、井原西鶴、上田秋成などの江戸文藝を丹念に読み、その問いに答える。初文庫化。
旧来の「保守」像と「福田恆存」像を刷新すべく、気鋭の若手論客が最重要作品を年代別に精選した究極のアンソロジー。
博識の漢学者にして、優れたジャーナリストであった内藤湖南。辛亥革命以後の混迷に中国の本質を見抜いた近代日本最高の中国論。
小林秀雄、舟橋聖一、井伏鱒二など縁の深い作家や親族が織り上げる菊池寛の様々な素顔。生誕125年を記念して「幻の書」が復刊!
亡くなった患者を生きているように見せかける、転移を隠して縮小効果をうたう、業界一丸となった抗がん剤認可の手口をすべて書く。
舞台『リア王』の緻密な演技プラン。役を生きることで自分という始末に負えない化けものの正体を知る――。名優が残した迫真の記録。
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