作品
直木賞候補作『ふたご』の著者が「本」を通して自身のターニングポイントを綴る、文學界の大好評連載に書き下ろしを加えた初エッセイ
絢爛豪華な安土桃山文化の主座をしめていた茶の湯。その文化を創出した千利休と現世の支配者となった豊臣秀吉との相克の裏を描く。
不妊治療の末、特別養子縁組で息子を得た夫婦は朝斗と名付けて幸せに暮らしていた。だが五年後、子供を返してほしいとの連絡が――。
一人暮らしの老母を見舞いに来た海沿いの実家で激しい地震に見舞われ、ようやく逃れた主人公が考えたこと――表題作など十四編収録。
島本ファンも、『ファーストラヴ』を読んだ方・まだ読んでいない方も幅広く楽しめる内容です。
千利休が肌身離さず持っていたものとは? 美の求道者ゆえ秀吉に疎まれ切腹を命ぜられた利休の謎と秘めた恋に迫る山本文学の金字塔。
桑原・二宮コンビの新たな標的はワルの警察OB。「週刊文春」連載で警察の腐敗に斬り込み大反響を呼んだ『疫病神シリーズ』第七弾!
去った女、逝った妻……瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影はいまなお男を惑わせる。江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業。
多摩川沿いで血まみれの女子大生が逮捕された。彼女を凶行に駆り立てたものは何か? 裁判を通じて明らかにされる家族の秘密とは?
「空を拓く」は建築家・辰野金吾の人生を通して、近代都市誕生のロマンに迫る物語。
商社で働く栄利子は、お気に入りの主婦ブロガー・翔子と出会い意気投合。だが距離感をうまくつかめない二人の関係は徐々に変化して。
現代になぜ明治時代のことを書くのか? 司馬遼太郎は「艦これ」ブームを予言した? 博覧強記の作家が考えた新・この国のかたち。
娘の誕生、伴侶の死――そこからいかに「藤沢周平」となったのか。遺された手帳から、直木賞作家となるまでの苦闘を愛娘が読みとく。
倒産、再婚を繰り返す父に翻弄される野沢家の人々。リリー・フランキー「東京タワー」に並ぶと絶賛された自伝に大幅加筆した感動作。
彼は私のことを「ふたごのようだと思っている」と言った。私はそうは思わない……。とあるバンドの結成前夜を描いた極上の青春小説。
別れた不倫相手の左腕と暮す「くちなし」、運命で結ばれた恋人に会うと体に花が咲く「花虫」など繊細に紡がれる傑作短編集。
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