作品
予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった物語。
五度のレコード大賞に輝いた作詞家、阿久悠。その創作の秘密や天才ゆえの苦悩とは。二十六年分の日記を読み解いた渾身の決定的評伝。
夫に先立たれた女の胸に去来するのはむかし言い交した男の顔。表題作など晩年に発表した時代小説五篇と幻の直木賞受賞第一作を収録。
十三世紀、東南アジアを席捲する蒙古の若き将軍の命を狙うペルシャの幻術師の戦いの行方は……直木賞受賞前後の異色の初期短篇集
殺し屋・月影を追う北町奉行所。事件の鍵を握る記憶喪失の少女が思い出したのはただ一つ、おとっつぁんは歌麿!? 表題作など三編。
黄金丸の船頭として海を駆ける笛太郎。シャムでの実の父親との邂逅は、宿命の対決の始まりだった――。傑作海洋冒険小説の新展開。
カイロの卵かけごはんの記憶、「アメちゃん選び?」は大阪の遺伝子、ひとり寿司に挑戦、夢は男子校寮母…美味しオカしい食エッセイ。
ある事がきっかけで、ピアノの音を聴くと「香り」を感じるという「共感覚」を獲得した調律師、鳴瀬の喪失と再生を描く感動の物語。
ある秋の日、ひとりの男の通夜に集った親類たち。それぞれが故人を思う中で、広がりゆく複数の時間と記憶を豊かに描き出す。
直木賞で全選考委員に絶賛された『流』の著者が、愛する映画と音楽のこと、テキーラ、そして台湾の原風景について綴ったエッセイ集。
日本の海賊の姿を生き生きと活写し、海に生きる男たちの夢とロマンを描いた海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。
いよいよ『梟の城』で直木賞受賞、作家・司馬遼太郎の大活躍がはじまる1960年に発表された12篇を収録。単行本未収録作4篇を含む
直木賞作家・司馬遼太郎の創作活動はまず小説誌を中心にすすめられた。1961年に発表された11篇を収録。単行本未収録作2篇を含む
直木賞受賞前の2年間に書いた短篇16篇を収録。「面白倶楽部」「講談倶楽部」など商業誌に発表したものが大半を占めるようになる
母と少年は昭和という時代を懸命に生きた。明るい笑顔に隠された出生の秘密とその波乱に満ちた半生を描いた、初の半自伝的青春小説。
世界中から注目を集める銀座のスタア・バー。「現代の名工」に選ばれた岸久のカクテル45点をカラー写真で。オリジナルレシピ付。
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