作品
盗人稼業故にたった一人の息子を、名乗りもせず里子に出した瀬戸の小兵衛。隠居した小兵衛の許に伝わった息子の意外な消息とは……
浪人・藤田の元に、情夫と逃げた前妻から手紙が届いた。悪党に脅かされているのが、助け出して欲しいという。相談を受けた忠吾は……
屈強な浪人どもに護られた籠を襲おうとする71歳の老武士と出会った平蔵。20年前に息子を殺された敵討ちだと言うのだが……。
平蔵の昔なじみの生臭坊主が急な報せを持ってきた。急ぎばたらきをする兇賊一味が茶問屋を狙っていると言うのだが…。全2話収録
お元を殺害し逃亡した磯部の万吉が、凶賊どもを率いて再び江戸に姿を現した。お元の敵を討つために鬼平の策が冴える。全2話収録
上信三州の盗賊団の首領“妙義の團右衛門”は鬼平の評判を聞きつけ、鼻をあかしてやろうと江戸の盗めに乗り出した。全二話収録
「鈍牛」と呼ばれ、その真正直な気質でかわいがられている亀吉が放火犯で火炙りになるという。腑に落ちない鬼平は……。全二話収録
大盗・蓮沼の市兵衛の最愛の子分が斬殺された。原因は凶賊の逆恨み。一計を案じた鬼平たちは、忠臣蔵よろしく仇討ちに乗り出す
鬼平の人柄には盗賊さえも惚れずにおけぬ――老盗・馬蕗の利平治を従えた鬼平が、熱海・江戸を舞台に大捕物を演じる。全二話収録
小物の掏模が盗んだ家紋入りの袱紗から発見された不審な薬包。薬の持ち主と使途を追う鬼平は、大身旗本に行きつく(「毒」)。他一編
京極備前守と鬼平の親密ぶりを苦々しく思う若年寄・堀田摂津守は、些細な失態を理由に、鬼平を解任しようとするが……。全二編収録
反幕を唱え、全国を荒し回る無頼集団・鬼火党の刺客が鬼平を狙う。逆賊の背後には大身旗本の影が。強大な権力に鬼平は屈するのか!?
同心・木村忠吾と瓜二つの盗賊が出現。鬼平の指示で盗賊になりすました忠吾は一世一代の大芝居を打つ(さむらい松五郎)。他一編
火盗改方役宅に新たにやってきた髪結いは、腕は確かだが、何かを隠している様子で…。鬼平の勘ばたらきが冴える傑作二編を収録。
平蔵に腹違いの妹がいた。亡き父に生き写しの面立ちで名はお園。彼女の居酒屋を訪れた平蔵は、兄とは明かさず、酒を酌み交わした。
密告をもとに盗賊を捕えた鬼平は、首領の顔に若き日の悪友の面影を見出す。調べてみると彼は悪友の息子、そして密告者は母親だった
希代の盗人から鬼平に届いた書状には、本人の人相書と挑戦的な文言が。真意を探るべく、鬼平自らが動く(「雨引の文五郎」)。全二編
浅草の高級料亭の裏庭に怪しい人影が…。男の顔を見た密偵・粂八に13年前の苦い記憶が蘇る。鬼平の密偵達の人生を描く二編を収録
鬼平の息子・辰蔵が通う道場に現れた五十過ぎの浪人。恐るべき一刀流の使い手に、平蔵の苦い記憶が蘇る。「泥鰌の和助始末」他一編
彦十、粂八ら密偵たちが一堂に会した新年会。興にのって、いま一度盗みをやろうと盛り上がる彼らが、思わぬ事件に巻き込まれ……。
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