作品
医師、文学者、翻訳家として常に心弱き人の場に立ち、今なお読みつがれる『生きがいについて』を著した神谷の、心の軌跡を辿る
この十数年、「ワル」と「普通」の違いがはっきりしなくなった。本書には「新しい子ども」たちの姿と学校の現実がつまっている
旅行をしまくりたくてサラリーマンを辞めた。ベトナムの盆栽を考察し、タイのオカマに狙われる。変なもの探して、アジアを彷徨う
日本料理界の麒麟児といわれた徳島の名店「青柳」の主人が、「ご飯」「水」「野菜」「出汁」など、知る限りの真髄を明かした
近代日本の旅人は、異国の空の下でどんな夢を追い求めたのだろうか? 幕末から’74年までの約百年間、伝説となった旅人の軌跡を追う。
不眠症に苦しむ老人ラルフが朦朧とした中で見た不気味な医者。それを前兆に、邪悪な何かが迫り来る――街を憎悪の色で染めながら
奄美大島で発見された新スポーツ「浮き球△ベースボール」は瞬く間に普及。全国でリーグ戦が開催されるまでに。その魅力とは――
今日は伊東のハトヤを大研究、明日はマドリッドのバルで舌つづみをうつ……。これまでの旅と食べ歩きのエッセイを一挙大公開!!
自分が生と死の境目に立っていようとも、人は恋をする。人を愛することで初めて生じる恐怖、“聖なる残酷”を描いた傑作短篇集
卑劣な騙し討ちと罵られた真珠湾攻撃。だが、騙したのはアメリカ側なのだ。17年の歳月をかけ膨大な新資料を駆使して迫る戦慄の真相
明治12年、政商藤田傳三郎は贋札事件の容疑で捕縛された。維新前後の激動の世で、宿命を負った二人の男の友情と別離、対決を描く
忠臣蔵、学問、考えるという事、ヒューマニズム、還暦、哲学、天命を知るとは、歴史、などの十二篇に「常識について」を併載して、考えることの愉悦をおしえる。(江藤淳)
他人を笑わせ、他人に笑われ、そのために死ぬほど絵草紙作者になりたいと願っている若旦那のありようを洒落のめした直木賞受賞作に加え、「江戸の夕立ち」を収録。(百目鬼恭三郎)
(一を参照)
日本最北端の岬でハナミズをたらし、信濃路ではタヌキ汁に舌つづみを打ち、小笠原島で昼寝するなど、気ままな旅を楽しんで、哀愁とロマンの香り高い紀行。(畑正憲)
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