作品
不死身と誰しもが思った剣聖に最期の時がきた。熊本・霊巌洞に籠り、五輪書の完成に全力をかたむける武蔵。その臨終の言葉とは?
将軍へのお目通しを防げ。柳生宗矩の執拗な妨害工作に「討つも兵法、討たれるも兵法」と無我を悟った武蔵だったが。秀作五篇収録
奇策渦巻く北関東路を遊行する武蔵。兵法者は道ゆく人と袖が触れてもならない。独行に徹すべし。巌の如き信念に揺るぎはないが…
「敵を恐れず、死を恐れず、おのれを恐れよ」。自分を捨て、死して敵を討つ覚悟の武蔵に、殺生を厭う気持ちが色濃く生じてきた……
妻子や故郷はいらぬ。流浪あるのみ。天涯孤独の身であればこそ死を恐れず。そう悟ったはずの武蔵だが…汪溢する剣豪小説の醍醐味
姫路城下で紫乃と平穏に暮らして数年、紫乃は佐々木小次郎の恋人だったという噂が拡まった。武蔵は小次郎の門弟を訪ねる旅に出る
豪商の養女となる決心をした花実を江戸に残し、武蔵は旅に出た。各地をめぐり姫路の地に滞在中、十五歳の少年・幹丸を養子とした
武蔵を仇と狙うのを忘れたかのように、花実は武蔵につき従う。東北を巡るうち、無腰の武蔵は屈強の七人に囲まれ絶体絶命の危機に
父と兄を武蔵に討たれた伊賀忍者の花実は組織を脱け、武蔵につきまとい、隙をうかがう。一方、花実も伊賀忍者群から追われる身に
大坂夏の陣の火ぶたが切られ、武蔵は文字通りの死闘をくり広げるが、ついに豊臣方は壊滅した。死にきれぬ身は、また放浪の旅へと
死を覚悟し一雑兵として大坂城に入り、冬の陣をむかえたが、和議が成立。宮本武蔵はまたもや死に処を失った。放浪の旅がはじまる
予言で百発百中の実績を持つ男から、死相が表れていると告げられた武蔵。旧友に再会して討たれるというのだが……。連作五篇収録
試合での相討ちを望まれてとまどったり、暗闇に怯えて罪のない男女を斬り殺した汚名を着せられたりして、苦境におちいる宮本武蔵
山犬を意のままに動かす正体不明の恐るべき兵法者や、万に一つの勝ち目もない凄腕の剣豪との立ち合いなど、宮本武蔵の死闘は続く
巌流島の決闘以後の兵法者たちとの凄絶な立ち合いの数々を辿り、二天一流開祖たる剣聖武蔵の生涯を新しい視点で描く入魂の剣豪伝
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