絶滅し遺伝子が絶えた筈のネアンデルタール人。だが化石から復元したそのDNAは現生人類にも残っていた! 世紀の発見の内幕。
2022年ノーベル医学・生理学賞受賞したスヴァンテ・ペーボ博士。
学生時代にミイラのDNA復元に挑んだのを皮切りに、古代DNAを取り出し、今やコロナ検査で全世界に知られるようになったPCR法を用いて増幅、復元するという研究ジャンルそのものを創始したことが高く評価された。 博士が受賞研究に至る人生のすべてを、本人が赤裸々につづった波乱万丈の回想録が『ネアンデルタール人は私たちと交配した』。
先頃、ノーベル賞の受賞を携えて来日したペーポ博士の素顔を、担当編集者・タカハシと翻訳出版部長・ナガシマが語ります。
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2022年ノーベル生理学・医学賞のスヴァンテ・ペーボ博士の自伝『ネアンデルタール人は私たちと交配した』。受賞記念大重版を寿いで、ミステリ王・ナガシマがエセ理系・タカハシを「だいたいこれって何の研究なのか」からゆるく質問責め!
古代人類のDNA解読に懸けた苦闘の30年を描き、受賞した研究のすべてがわかる感動の一代記……のなかに、古代っぽい試料をつくろうと研究室でレバーを焼いて異臭騒ぎ、自分はゲイのはずが同僚の奥さんと不倫愛(だけど同僚は有能なので説得して離婚後もチーム残留)、化石を入手に訪れたロシアで寒すぎて岩みたいなアイスをあえて食すなど、ちょいちょい自虐(?)ネタもぶっこんでくるペーボ博士のユーモアがステキな、かつてないサイエンス本(でもノーベル賞)です!
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