明治大正時代の女性でたどる日本近代史。
「女道楽」勝海舟の妻・民子、皇統を繋いだ柳原愛子、日満一体の象徴とされた愛新覚羅浩、勤王の志士になりたかった高場乱、「EUの父」を生んだクーデンホーフ光子……時代に翻弄されながらも運命を切り拓いた女たちの歴史人物伝。
はじめに
第1章 政治を支えた女たち
高場乱 勤王の志士になりたかった変性男子
大浦お慶 勤王の志士を支えた長崎商人
伊藤梅子 長州閥の「源流」と添い遂げた
マサとうの 高杉晋作の「妻妾」の長い余生
高須久子 吉田松陰が思いを寄せた「女囚」
勝民子 「女道楽」勝海舟の正妻
第2章 運命を切り拓いた女たち
安藤照 芋侍惚れた江戸の女
山縣貞子 老齢の元老を看取る
原浅 原敬とふたりの妻
山本コマツ 日本海軍の「お母さん」
富貴楼のお倉 明治の元勲の夜を支えた女将
第3章 天皇家に仕えた女たち
昭憲皇太后(美子皇后) 婦徳を示す使命を負って
柳原愛子 皇統を繋いだ日陰の女
九条節子(貞明皇后) 「黒姫」と呼ばれた皇太子妃
李芳子 日韓史から消された「王族」
愛新覚羅浩 日満一体の象徴とされた侯爵令嬢
第4章 社会に物申した女たち
岸田俊子 男女同権を唱えた「元女官」
出口なお エリートが崇めた「文盲の貧者」
菅野須賀子 憂国の「書く女」
金子文子 死刑判決で叫んだ万歳
羽仁もと子 「主婦の友」「自由学園」をつくったジャーナリスト
第5章 才能を発露した女たち
楠本イネ 幕末維新を生き抜いた「混血女医」
若松賤子 「会津の孤児」が説いた男女同権
横井玉子 「女子美」建学に捧げた命
智照尼 瀬戸内寂聴が承継した尼僧
長谷川時雨 女性作家に表現の場を与えた江戸っ子
上原栄子 沖縄の遊郭「辻」を守ろうとした那覇の女
第6章 世界に飛躍した女たち
クーデンンホーフ光子 「EUの父」を産んだ町娘
川上貞奴 元祖国際女優の反骨精神
人見絹枝 故国に潰されたアスリート
大山捨松 「鹿鳴館の名花」の無念
河原操子 「日中友好」を夢みた女教師
川島芳子 軍服に身を包んだ清朝の王女
石井筆子 命がけで障碍者教育に取り組んだ「鹿鳴館の花」
おわりに
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