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美しい日本人 文藝春秋編

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2023年05月18日
ジャンルノンフィクション
コード1666140700000000000C
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『美しい日本人』(文藝春秋編)
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美しい日本人 文藝春秋編

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2023年05月18日
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現在の日本と日本人を見つめ直す

 明治以来、日本には数多くの、無私の人、潔い人、天晴れな人――、ひと言で言うなら「美しい日本人」がいました。
 そうした人々の生き方を知ると、そうそう、日本人ってこうだったんだよなあとしみじみ胸に迫るものがあります。歴史に名を残さないまでも、こうした日本人は市井にたくさんいたはずです。
 ましてや、殖財と私利私欲に走る人たちのニュースが連日のように報じられる昨今だからこそ、そんな〝偉人〟たちの片鱗に触れれば、痛快な思いがしたり考え直したりするのではないでしょうか。
〝偉人〟の人生は、我が身を映す鏡でもあるのです。
 本書では、かつて『文藝春秋』で記事になった数百人の人物のなかから、〝美しく生きた日本人〟73人を厳選しました。
 たとえば、政官界からは鈴木貫太郎、白洲次郎、土光敏夫……、国際社会からは緒方貞子、杉原千畝、植村直己、盛田昭夫……、実業界からは本田宗一郎、星一、井深大……、文化からは小津安二郎、城山三郎、淀川長治、兼高かおる……、学問からは柳田國男、白川静、牧野富太郎……、芸能からは高峰秀子、渥美清、坂本九……と多岐の分野にひろがっています。ときにその恩恵は、現在の私たちにも及んでいます。文芸や芸能であれば、大多数の国民がその恩恵を享受していることでしょう。
 本書が読者諸兄の人生と思考にとって、良き一助になれば幸いです。

目次

【第1章】日本の礎を築いた人々
■鈴木貫太郎 祖父の言葉を胸に深く秘めて       鈴木道子
■吉田茂  「歴史の評価の方が大切なのだよ」     麻生太郎
■白洲次郎  吉田茂に重用された理由         青柳恵介
■渋沢栄一  大切にしていた「持続性」        渋澤健
■土光敏夫  父が答えた行革の意味          土光陽一郎
■昭和天皇 「独白録」が昭和史を変えた        保阪正康

【第2章】世界に認められた人々
■緒方貞子  小柄な体にエネルギーが満ち溢れていた  中満泉
■杉原千畝 「だって可哀想だもん」と一言だけ     杉原伸生
■植村直己  エスキモーから学んだ自然との共生    湯川豊
■盛田昭夫  回遊魚のように立ち止まれない国士    盛田昌夫
■湯川秀樹  一分野に囚われない「学者」       佐藤文隆
■中村哲   失敗しても、「どげんかなるよ」      中村秋子

【第3章】企業人を超えた影響を与えた人々
■本田宗一郎 銀座で八百万円のご褒美          桜井淑敏
■藤沢武夫 「人間は褒められるために生まれてきた」   藤沢文翁
■大原孫三郎 労働者の幸せを突き詰めた人        大原謙一郎
■星一    製薬会社に無料の学校を創設        星マリナ
■井深大   技術の前では社長も新入社員もない     森尾稔
■五代友厚  大阪を商都に育てた功労者         五代富文
■安藤百福  カップヌードルは地球上で最後に残る    安藤宏基
■小林一三  百歩先ではなく「十歩先」を見る      松岡功
■三島海雲  カルピスで特許を取らなかった       小山洋之介

【第4章】今も生きる活動をした人々
■石井筆子  鹿鳴館の花から障害者教育へ       米川覚
■石井十次  孤児院創設からユートピア建設へ     児嶋草次郎
■荻野吟子  日本初の女医の突破力          広瀬玲子
■津田梅子  六歳で留学した女子教育の母       石井妙子

【第5章】文化を豊かにした人々
■武者小路実篤  お金に頓着しない自由人        武者小路知行
■宮沢賢治   「雨ニモマケズ」に込めた祈り      宮沢和樹
■大岡昇平    兵士を語る大岡の大粒の涙       澤地久枝
■小津安二郎   上質なユーモアが最大の魅力      中井貴惠
■古今亭志ん生 「破天荒、酒飲み、貧乏」の真実     池波志乃
■齋藤秀雄    先生が手渡してくれた千ドルの餞別   小澤征爾
■司馬遼太郎   鉄砲嫌いの刀好き           山折哲雄
■山崎豊子   「『大地の子』が私の小説だ」       野上孝子
■城山三郎   「読者こそ、僕の勲章」         井上紀子
■開高健     文学観と人生を変えた大事件      永山義高
■白洲正子    目の前に現れる人そのものを見ていた  牧山桂子
■淀川長治    映画史が身体に浸みこんでいた     おすぎ
■山本夏彦    生きているのも死ぬまでのひまつぶし  石井英夫
■山口淑子    山口淑子に斬られなければ一流にあらず 日枝久
■江藤淳     氏の死に際して痛切に感じたこと    福田和也
■川端康成   「惠子さん、授賞式に来てくれますか?」 岸惠子
■松本清張    文豪の道を自ら閉ざした作家      宮田毬栄
■兼高かおる   三〇年で計一六〇カ国もの旅      ヤマザキマリ
■吉本隆明   「いちばん低いものでいなさい」     糸井重里
■岡本太郎    強く潔い生き方が眩しい        平野暁男
■手塚治虫    さらりと人間の本音を描く。すごい。  萩尾望都
■柳家小三治  「あんなもんじゃ、まだまだ」      柳家三三
■永六輔    「伝えること」の大切さを教えてくれた    外山惠理
■池波正太郎  「自分は作家という職人だ」         鶴松房治
■井上ひさし   まっすぐで楽天的な人だった        井上ユリ
■小林秀雄    日常のひとときが書くことと同義      白洲信哉
■与謝野晶子   自分の美的感覚を押し通す芯の強さ     与謝野達
■向田邦子    最高だった豚しゃぶの味          梶芽衣子
■藤沢周平    中国でも共感を呼ぶ理由          遠藤展子
■片岡球子   「絵描きの前に人間を勉強しなさい」     松村公嗣

【第6章】学問の世界を世間の知まで広げた人々
■柳田國男  半裸の執筆姿に畏敬の念を覚えた      南八枝子
■小泉信三  ハンセン病患者へ野球の贈り物       山内慶太
■宮本常一 「民俗学は落穂拾いだ」           神崎宣武
■梅棹忠夫  失明を乗り越えた「知的生産」       東谷暁
■牧野富太郎 植物学の父が蒔いた種           朝井まかて
■白川静   頁をめくると、そこに答えが書いてある   宮城谷昌光

【第7章】極上の娯楽を与えてくれた人々
■高峰秀子  「人の時間を奪うことは罪悪です」      斎藤明美
■森繁久彌  「人生はピンとキリだけ知っておけばいい」  森繁建
■美空ひばり  私が歌う「真赤な太陽」に笑い転げた    岸本加世子
■石原裕次郎  日本中から愛された男の宿命        石原良純
■勝新太郎  「破天荒」を死ぬまで貫いた         中村玉緒
■樹木希林   私に死にゆく姿も全部見せてくれた     浅田美代子
■渥美清    会いたいな、寅さんに           山田洋次
■杉村春子  「女優は岡惚れしてなきゃいけません」    奈良岡朋子
■高倉健   「千葉、女は怖いぞ~」           千葉真一
■坂本九    遠い異国でこの曲に出会うたびに      黒柳徹子
■八千草薫   高校時代からの憧れの人          石坂浩二
■平尾誠二   盟友と最後に交わした会話         大八木淳史

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