重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
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二人で何本も徳利を空にして、ゆらゆらと並んで歩く暗い夜の情景「さやさや」。ちょっとだめな男とアイヨクにオボレ、どこまでも逃げる旅「溺レる」。もっと深い仲になりたいのに、ぬらくらとすり抜ける男「七面鳥が」。恋愛の過ぎて行く一瞬を惜しむ、傑作短篇集。女流文学賞・伊藤整文学賞受賞。解説・種村季弘
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