作品
「才女」の形容を遥かに超えたベストセラー作家有吉と、夫・恋人・息子への愛の苦悩を歌と小説に昇華させた岡本の遺した散文、書簡。
漢籍素読から家事全般まで全て父・幸田露伴から仕込まれた幸田文。質朴かつ一筋縄でいかない文章は、生きた人間のように面白い。
豪華寝台列車「ななつ星」での旅を舞台に、7人の人気作家が紡ぐ極上の小説と随想。あなたなら、この旅に誰と一緒にでかけますか?
1966年ひのえうまの同じ日に生まれた留津とルツ。恋愛、仕事……結婚は? 出産は? 待望の長編傑作小説。
豪華寝台列車「ななつ星」に7人の作家・クリエーターが乗車した。ゆっくりと流れる時間が車窓に映し出す、7編のストーリー。
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
霊力を持つ小柄な曾祖母、人間界に馴染めなかった蛸、男の家から海へと帰る海馬。日常と非日常を行き来する玉手箱のような作品集
夫は10年以上前、日記に「真鶴」と記して失踪した。京は娘、母と3人暮らしをしながら、恋人と付き合い、真鶴と東京の間を往還する
純文学からマンガ、へんなエッセイまで、川上弘美が「ほんとうにいい」と思った144冊。あなたを心よろしき読書へ誘うガイドブック
都と陵はきょうだいとして育った。だが、今のふたりの生活のこの甘美さ!「ママ」は死に、人生の時間は過ぎるのであった。
八年の歳月をかけて創り上げた〈このあたり〉をめぐる物語。日本文学の最前線を牽引する作家が〈このあたり〉にあなたを連れていく。
夢に亡くなったママが現れたのは、都が陵と暮らしはじめてからだった。きょうだいが辿りついた愛のかたちとは。読売文学賞受賞作。
日本を飛び出しパリでシャンソン歌手として花開いた石井、共産主義活動に挫折し職業としての脇役女優を選んだ沢村の波乱万丈な人生。
ミラノの友人、急逝した夫、芦屋の幼馴染み――回想の数だけ出会いと幸福があった。涙なしに読み進められない一期一会の随筆集
『クマのプーさん』の紹介者・石井桃子の幼い頃の思い出や太宰治などとの交流。映画スター・高峰秀子の愛憎をつきぬけた人間観察
当代一の作家たちの逸品を収めたアンソロジーが待望の文庫化。「蛾」「巨人の接待」「告白」……個性が凝縮された短篇をお楽しみ下さい
切り盛り上手、美しく逞しい主婦だったこの人は、詩人の目で記録を残した。日記文学史上の傑作『富士日記』抄、綺羅星の如き随筆群
有吉佐和子が20代頃に書いた自負溢れるエッセイや後年のルポ、岡本かの子が夫・一平、息子・太郎そして自分を綴った文章の数々
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