川上弘美氏の『水声』が、5月29日(金)に電子書籍で発売された。
『水声』は2014年に発表された長編小説。「わたし」と弟の陵の姉弟が辿りついた愛のかたちを描き、第66回読売文学賞を受賞した。
今回電子化したのは、2017年の文春文庫版。巻末には江國香織氏の解説も収録している。
これまで文藝春秋で刊行された川上氏の作品では、芥川賞受賞作『蛇を踏む』しか電子化されていなかった。今後も、初期の文学作品『溺レる』『龍宮』『真鶴』や、書評集『大好きな本』を電子書籍化予定。
『水声』あらすじ
1996年、わたしと弟の陵はこの家に二人で戻ってきた。ママが死んだ部屋と、手をふれてはならないと決めて南京錠をかけた部屋のある古い家に。夢に現われたママに、わたしは呼びかける。「ママはどうしてパパと暮らしていたの」――愛と人生の最も謎めいた部分に迫る静謐な長編。読売文学賞受賞作。
電子書籍
蛇を踏む
発売日:2003年02月20日
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