電子書籍

第7回(2018年)歴史時代作家クラブ賞作品賞

おもちゃ絵芳藤 谷津矢車

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2020年10月07日
ジャンル歴史・時代小説
コード1679157700000000000W
ネット書店で購入
『おもちゃ絵芳藤』(谷津矢車)
電子書籍

第7回(2018年)歴史時代作家クラブ賞作品賞

おもちゃ絵芳藤 谷津矢車

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2020年10月07日
ジャンル歴史・時代小説
コード1679157700000000000W

歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作が待望の文庫化

第七回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作。

江戸っ子に人気を博した浮世絵。絵が好きで、絵を描くこと以外なにもできない絵師たちが、幕末から明治へと大きく時代が変わる中、西欧化の波に流され苦闘しながらも絵を描き続ける姿を描く長篇小説。

文久元年(1861)春。大絵師・歌川国芳が死んだ。国芳の弟子である芳藤は、国芳の娘たちに代わって葬儀を取り仕切ることになり、弟弟子の月岡芳年、落合芳幾、かつては一門だった河鍋狂斎(暁斎)に手伝わせ無事に葬儀を済ませた。そこへ馴染みの版元・樋口屋がやってきて、国芳の追善絵を企画するから、絵師を誰にするかは一門で決めてくれ、と言われる。若頭のような立場の芳藤が引き受けるべきだと樋口屋は口を添えたが、暁斎に「あんたの絵には華がない」と言われ、愕然とする――。

人徳はあるが、才能のなさを誰よりも痛感している芳藤。
才能に恵まれながら神経症気味の自分をもてあましていた芳年。
時代を敏感に察知し新しいものを取り入れるセンスがありながら、己の才に溺れた芳幾。〝画工〟ではなく〝アーティスト〟たらんとした暁斎。

4人の個性的な絵師たちを通して、死ぬまで絵筆をとろうとする絵師の執念と矜持に迫る力作。

解説・岡崎琢磨

担当編集者より

俺には才能がない。いやというほど分かってる。それでも今日も筆を執る
――うだつの上がらない絵師の歌川芳藤は、幕末から明治という時代の流れに抗いながら、自分の居場所を探し続けます。
芳年、暁斎、芳幾ら個性豊かな絵師が繰り広げるてんやわんや、文明開化期の浮世絵界の激動ぶり、こんな感じだったのでしょう。
物を生み出すクリエイターの方たちにとっては、全編ビシバシと胸に突き刺さります。 

著者

谷津 矢車

1986年、東京都生まれ。2012年に『蒲生の記』で歴史群像大賞の優秀賞を受賞。翌年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー。
18年に『おもちゃ絵芳藤』で歴史時代作家クラブ賞の作品賞を受賞。他の作品に『廉太郎ノオト』『吉宗の星』『ええじゃないか』『ぼっけもん 最後の軍師 伊地知正治』『二月二十六日のサクリファイス』など。

一覧を見る

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
ネット書店で購入
2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト 佐伯泰英特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト