単行本

属国の銃弾

2,310 (税込)
発売日2022年05月10日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(カナ) ゾッコクノジュウダン
ページ数 480ページ
判型・造本・装丁 四六判 軽装 並製カバー装
初版奥付日 2022年05月10日
ISBN 978-4-16-391538-8
Cコード 0093

戦後の闇に消えた“皇居前の狙撃計画”とは――

1947年夏、占領軍に骨抜きにされた焦土で
日本を引っ繰り返そうとした男たちがいた――

高度成長期に頭角を現し“今太閤”と呼ばれる政治家・千石宗平。高等小学校卒で叩き上げの彼を秘書として支える元警視庁刑事・神野晋作。2人は歴史から葬り去られた“ある過去”を共有していた。

原爆で家族を失った元特攻隊員・来栖龍二、悲劇のレイテ島から生還した天才狙撃手・黒木斗吾とともに計画された“皇居前某重大事件”の全貌、そして彼らが狙う“ターゲットC”とは――。終戦直後と高度成長期の「2つの東京」を舞台に、男たちが挑んだ「日本復活計画」を描き出す。

日本推理作家協会賞候補作『帝の毒薬』で帝銀事件の真相に迫った著者が、ふたたび戦後史の闇を描く、〈戦後史×サスペンス〉の書き下ろし大作。

担当編集者より

骨太の警察小説、クライムノベルを数多く手掛けてきた永瀬隼介氏の新作は〈終戦直後の東京〉が舞台。2013年に日本推理作家協会賞候補作となった『帝の毒薬』で帝銀事件の真相に迫った著者が、ふたたび戦後史の闇を描きます。構想から完成まで6年を要した〈戦後史×サスペンス〉の書き下ろし作品です。

教科書には出てこない昭和史の裏側を深掘りした物語の先に、戦後日本が抱えた歪みの原点が見えてきます。

ロシアのウクライナ侵攻で「国の独立とはなにか」を考えさせられる今こそ読みたい、ド迫力のエンターテインメント作品です。

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