脳・戦争・ナショナリズム

近代的人間観の超克

847 (税込)
発売日2016年01月20日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ノウ センソウ ナショナリズム キンダイテキニンゲンカンノチョウコク
ページ数 240ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2016年01月20日
ISBN 978-4-16-661059-4
Cコード 0295

脳科学・社会科学・哲学、新進気鋭の論客が白熱の議論

痛快すぎる知的刺激! 「近代的人間観を捨てよ」
脳科学・社会科学・哲学……新進気鋭の論客による白熱の議論10時間!

人類はなぜナショナリズムに高揚し、愚かな政治的リーダーを支持し、戦争をやめられないのだろうか? なぜ賢いはずのインテリがバカな政策を支持し、知性に溢れた科学者がサイコパスに翻弄されてしまうのか? あるいは、なぜ日本人は「空気を読む」のが得意なのに、外交が不得手で英語も下手なのか? ……じつは最先端の脳科学実験では、これらの疑問を解き明かすヒントが多数報告されている。
本書は新進気鋭の論客たちが、脳科学実験の成果や古今東西の哲人・社会学者の知見などをもとに、われわれが囚われている近代的人間観を乗り越えることを試みる。
「保守主義は危険」「ナショナリズムは悪」「改革は善」「人を見た目で判断してはいけない」……こうした思考は、すべて近代がもたらした迷妄にすぎない。
近代的価値観が捨象してしまったものの中にこそ、人間の本質がある。最先端の脳科学でも、それを裏付ける結果が出ているのだ。
本書に「きれいごと」は一切ありません!

◎男は女より知能が高い個体が多いが、バカも多い
◎ナショナリズムが快楽なのは「内集団バイアス」が働くから
◎ドーパミンが多い民族は進取の気性に富むが、浮気も大いにする
◎「自由」は人間の脳にとっては苦痛である。国民主権も民主主義も、脳には合わないシステムだった
◎イスラム国が世界遺産を破壊するのは、聖的なシンボルを破壊すれば共同体が滅びるから
◎生物学的に女性のほうが「保守」の本質を深く理解している
◎世の中にバカがはびこるのは、「B層」よりも「A層」に責任がある
◎脳内物質オキシトシンは人類社会をまとめるが、戦争にも駆り立てる

目次

序章 近代的人間観を捨てよ!
第一章 ナショナリズム……なぜ快楽なのか?
第二章 国家と体制……なぜ自由は苦痛なのか?
第三章 ポピュリズム……なぜバカがはびこるのか?
第四章 暴力……なぜ人間は戦争をやめられないのか?
おわりに 近代を超えられるか

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「近代的人間観を捨てよ!」
自著を語る(2016.01.31)

※外部サイトへリンクしている場合もあります

担当編集者より

「ナショナリズムは悪」「保守主義は危険」「民主主義は善」「人を見た目で判断してはいけない」……こうした私たちの“常識”は、近代的価値観にもとづいています。しかし、最先端の脳科学では、これらの“常識”を否定する結果が出ているのです。また、ニーチェなどの賢人は近代的価値観の危うさを予言していたにもかかわらず、忘れ去られていました。本書は気鋭の論客3人が脳科学・社会学・哲学の見地から近代の迷妄を暴く、痛快な知的刺激に富む一冊です。

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