ダンシング・マザー 内田春菊

880 (税込)
発売日2021年12月07日
ジャンル小説
商品情報
書名(カナ) ダンシングマザー
ページ数 304ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2021年12月10日
ISBN 978-4-16-791801-9
Cコード 0193
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ダンシング・マザー 内田春菊

880 (税込)
発売日2021年12月07日
ジャンル小説
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書名(カナ) ダンシングマザー
ページ数 304ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2021年12月10日
ISBN 978-4-16-791801-9
Cコード 0193

いま、母親の視点から描かれる、娘の性的虐待

学歴があれば
女でさえなければ
違う自分になれたのにーー

娘を情夫に差し出した「毒母」の物語

戦前に久留米で生まれた逸子。
手先が器用な彼女は
縫い上げた衣装を身に纏い、
地元のダンスホールの華となる。
そこで知り合った男と一緒に
ダンス講師になることを夢見て長崎へ行くが、
結婚を機に運命は暗転する。
『ファザーファッカー』の著者が、
母親の視点から、
娘への性虐待を黙認する女の人生を綴った渾身作。
解説・内田紅甘。

担当編集者より

昭和二十年八月、久留米市。市田逸子は一家で玉音放送を聞きますが、父親は頭を畳にこすりつけ、以後、彼女が結婚をして家を出る時までそのままだった、という幻想的な描写がこの小説の前半にあります。後に逸子の情夫となり、娘・静子に性的虐待を繰り返す男は、幼少時を大連で過ごし、頭の中にはロシア兵の流れ弾が入ったままです。内田さんがご自身の凄惨な体験を小説化した『ファザーファッカー』を、実母の視点でとらえなおしたこの小説、実は、敗戦が男たちを深く傷つけていたことが物語の端緒にあった、とも読め、まぎれもない「文学」が立ち上がっています。

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