作品紹介

上司との不倫にやぶれた「あたし」は、
自暴自棄になり、夜の公園を彷徨う。
頭上に雷が落ち気絶、目を覚ますと、
そこは平安時代だったーー。
当時の基準での美人(一重瞼でしもぶくれ)たちである
「おかめの大群」に囲まれ、現実の世界よりすこし重力の軽い
「パラレル平安朝」で、
「小袖」と呼ばれる女房暮しが始まった。
彼女は、中宮・彰子様の教育係である「香子さま(=紫式部)」の書く物語のために、
内裏や都、ときに辺鄙な洛外まで、
「ネタ」をさがすのが仕事だ。
夕顔、末摘花、葵の上、明石の君など、源氏物語を彩る
姫君たちのモデルとなった女人たちの「真実」の悲喜こもごもを、
小袖は深い共感とともに知っていく。
食べ物など当時の風俗も詳しく描きこまれ、
王朝物語、SF、ミステリーと小説の醍醐味てんこ盛り!
時空を超えて、女同士が共鳴し、ドラマは紡がれてゆくのです。
解説・山本淳子

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担当編集者より
京都在住のOLが心だけ平安時代にタイムスリップし、
紫式部の助手として「源氏物語」のネタ探しをする、
というこのお話、王朝物語、SF、ミステリーと、
作者の小説愛がこれでもかと詰め込まれております。
「事実は小説より奇なり」を見事に「小説化」した作品、
といえるかもしれません。
個人的に一番惹かれるのは、
「一歩ひいた、大人の女」ふうのイメージでとらえていた
「明石の君」の「真実の姿」です。
宝塚歌劇にしたいくらいの恰好よさです。
文芸業界では「平安時代」はながらく「売れない時代」
とされてきましたが、
最近風向きが変わってきたように感じます。
本書の眼目は「時空を超えた女同士の友情」。
日本型フェミニズムの一つの形として
「平安もの」の隆盛を予感します。
目次
プロローグ
第一章 夕顔
第二章 末摘花
第三章 葵
第四章 明石
第五章 若紫
エピローグ
解説 山本淳子
商品情報
書名(カナ) コソデニッキ
ページ数 320ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2022年04月10日
ISBN 978-4-16-791862-0
Cコード 0193

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