死神の精度 伊坂幸太郎

858 (税込)
発売日2025年02月05日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(かな) しにがみのせいど
ページ数 352ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2025年02月10日
ISBN 978-4-16-792337-2
Cコード 0193
書店在庫
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『死神の精度』(伊坂幸太郎)

死神の精度 伊坂幸太郎

858 (税込)
発売日2025年02月05日
ジャンルエンタメ・ミステリ
商品情報
書名(かな) しにがみのせいど
ページ数 352ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2025年02月10日
ISBN 978-4-16-792337-2
Cコード 0193

伊坂幸太郎の人気シリーズが新装版で登場!

好きなものは音楽、嫌いなものは渋滞。彼が仕事をすると必ず雨が降る——。クールで真面目な死神・千葉は、人間の世界に溶け込み、七日間の調査で対象者の「死」に可否の判断を下す。自分の運命を知らない人々と旅行をしたり、窮地に陥ったり。死神と人の奇妙なかけあいが癖になる傑作短編集。著者の特別インタビューも収録!
【新装版にあたり加筆修正をしています。】

死神の精度

伊坂幸太郎さん
からのコメント

  • リアルな現実から数センチずれているような、そういったフィクションが好きです。「死神シリーズ」の千葉はまさに、そのシンボルのような存在かもしれません。最初の本が出て20年近く経ちますが、新しい読者が出会ってくれるならばこれほど嬉しいものはありません。

    伊坂幸太郎

応援コメントも続々!

  • 伊坂幸太郎さん、25周年おめでとうございます!

    中学生の頃に出会った『死神の精度』は何度も読み直したバイブルのような一冊です。友達に連れられてCDショップに行くたび、試聴機の前に立つ死神の姿を、心のどこかで探していました。大学生の時『死神の浮力』が刊行された時は飛び跳ねて喜び、大学の同好の士と語り合いました。

    あれから10年以上経ち、最寄り駅のCDショップは立て続けに閉店し、CDを買うには大きな駅まで出ないといけなくなりました。サブスク全盛の今、それでも死神には、試聴機の前に立っていてほしい。ところで「吹雪に死神」は、とてもフェアでスマートな本格推理の逸品なので特にオススメです。

    阿津川辰海(作家)

  • いまでもはっきりと覚えています。高校時代、一夜漬けが必須の期末試験前日。息抜きのつもりで伊坂さんの本を手に取り、貪るように頁を繰っているうちにやがて成績なんかどうでもよくなり、気付けば夜明けを迎えてしまっていたこと。寝惚け眼を擦りつつ、試験には白旗を掲げ、夢見心地のような読後感と得も言われぬ満足感を引っ提げながら悠然と正門を潜ったこと。

    『死神の精度』は、そんな向こう見ずで睡眠不足で誰よりも無敵な青春を彩る、僕の大好きな“伊坂幸太郎”がこれでもかと詰め込まれた思い出の一冊です。デビュー25周年、誠におめでとうございます。これからも伊坂さんの紡がれる一文が、一節が、一冊が、僕を含めた大勢の読者を寝不足にしてくれることを心から楽しみにしております。

    結城真一郎(作家)

  • センスと疾走感とかっこよさが渋滞している、これが伊坂幸太郎の文体だ! 10代ではじめて読んだ時にどうしようもなく憧れた、伊坂幸太郎の文章。再会してみるとやっぱりどうしようもなく、かっこいいです。

    三宅香帆(文芸評論家)

  • 2000年、辰年の掉尾を飾るようにしてデビューした伊坂幸太郎という龍がその後、日本ミステリー界の天空を上昇気流に乗ってぐんぐん昇っていく様を、同年デビューの僕は感嘆しながら見上げていました。25周年、とても感慨深いです。

    伊坂さんの作品の紹介など今さらの感もありますが、伊坂幸太郎ってどんなものだろうと最近気になり始めている方がいらっしゃるのであれば、この死神シリーズから手に取っていただいて間違いないでしょう。伊坂幸太郎的なものがぎっしり詰まっています。

    雫井脩介(作家)

  • 時々、人間ってめんどくさいなと思う。

    どんなに強がってても誰かの言葉で傷つく事だってあるし、大事な時に風邪をひいたり、人間関係にも自分自身にも疲れる事がある。

    でも心身共に痛みを感じる“ 人間 ”だからこそ面白いんだと、この作品を通して改めて感じることができました。

    千葉さんの言葉選びが面白くて何度もクスッと笑ってしまう。死とは怖いものだと感じる事が多いけど、死ぬということを何とも普通に描き、ポップに明日も生きよう!と思わせてくれる。死神の物語なのにどこかあったかい。きっと誰かのお守りに。

    田島芽瑠(女優)

  • 大学生の頃、「お気に入りの小説」にカバーを付けて、ちょっと気になる相手にプレゼントをしていました。これがめちゃくちゃ格好いい所作だと思っていたのですが、どう思われていたのかは謎のままです。そして、その時に選んでいた小説がまさに伊坂さんの作品でした。

    伊坂作品は登場人物のやり取りが軽妙で、読んでいるだけでニヤリとしてしまうのですが、本作『死神の精度』でも、圧倒的に強い立場にもかかわらずまるで世間知らずという「死神」と人間たちとの会話劇がとにかく楽しい。

    またセリフも印象的なものが多く、「旅路を死神」での「たまたま、質問があって、その質問の先に君が立っていた」という死神のセリフがもう超恰好良い。中学生の時にこれに出会っていたら自分で考えた体で誰かに言っていたと思うので、そういう意味では出会うのが遅くて良かったです。

    『死神の精度』はそれぞれが独立した短編でありながらも一つの軸が通っていて、広い青空に飛行機雲が通っていく様子を見上げている時のような読後感があるので、是非読んで頂きたい作品であると同時に、プレゼントにも最適だと思います。改めて読んでみて、やはりあの頃の自分のセンスは間違っていなかったのだと再確認しました。

    鉄塔/賽助(ゲーム実況者、作家)

  • 伊坂幸太郎さんデビュー25周年おめでとうございます。という事は僕が『オーデュボンの祈り』に出会ってから25年経つという事ですが、未だに読んだ時の鮮烈な感触や情景が体のどこかに残っています。『アヒルと鴨のコインロッカー』なんて面白すぎて栞を挟む事なく読み切ったものです。

    以前にカバーを描かせて頂いたご縁がある『死神の精度』は死神という存在を伊坂流のロジカルなルールに落とし込み、時に皮肉に、優しく、残酷に人間社会に作用し、それぞれの顛末はある意味能力バトルのような読み味も感じました。主人公の死神「千葉」はなんとも掴み所のないキャラクターながら誰もが好きになる筈。

    石黒正数(漫画家)

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