2005.06.20 インタビューほか

〈Q&Aに基づくインタビュー〉
日々のこと、創作のこと

「本の話」編集部

『死神の精度』 (伊坂幸太郎 著)

最初に〈Q&A〉をお読みください

■伊坂幸太即にまつわるエトセトラ

Q 何時から何時までが一日の活動時聞ですか?
A 朝の四時とか五時に起きて、夜の十時くらいには眠っています。早寝です。すみません。

Q 影響をうけた人物を三人あげるとすると?
A (1)手塚治虫 (2)大江健三郎 (3)コーエン兄弟

Q 彼らの作品の暫定ベスト1をそれぞれあげてください。
A (1)「七色いんこ」 (2)「叫び声」 (3)「赤ちゃん泥棒」

Q 最後の食事は何を食べたい?
A 鳥の唐揖げか漬物。
  鳥の唐揚げは好物なので。漬物は大嫌いなので、最後にもしかして、万が一、「食べておこうかな」と思いたくなるかも。ならないか。

Q 大人になって食べて、衝撃が大きかった高級料理は何ですか?
A 本格的な杏仁豆腐、ですかね。

Q 創作ノートはとる? とるとすると、どんなもの?
A 思いついたアイディアや好きな言葉をメモしたり、登場人物の名前を書いて、それをぐりぐり円で囲んでみたり、線を引っ張ったり、後から見てもよくわかんない感じです。

Q 好きな虫は?
A 図鑑で見たツノゼミ。様々な形態があって、本当に驚きました。だいたい、虫全般が好きで(触れないですけど)、あの気色悪いフォルムと多様性に、うっとりします。ずいぷん前、「ミクロコスモス」という映画、発売日にLDで買っちゃいました。あと、グンタイアリに興味があります。グンタイアリ特集とか、テレビでやらないんでしょうか? グンタイアリのノンフィクションとか、めちゃめちゃ読みたいんですが。

Q 伊坂作品の第一読者は奥様?
A そうですね、彼女が最初に読んでますね。

Q 「重カビエロ」の登場人物らしき人が新作で登場していますが、あれは彼ですか?
A 彼ですね(笑)。おそらく、露骨に彼が出てくることに、批判的な意見もあるんじゃないかなあ、と危惧してはいるんですよね(狙いすぎ、とか。関連がない、とか)。
 そもそも僕は、映画のカメオ出演とかも、「内輪受けじゃないのかな」と思ってしまうので、抵抗があるんですよね。
 ただ、僕としては死神と彼を出会わせて、話をさせたかった。それだけでした。正直、そのあたりは読者無視、と言うか(笑)、会話をさせたいんだから仕方がない、という感じで、最初に書いた時には、二人のやり取りが楽しくてどんどん書いてしまい、その部分だけ、「重力ピエロ」の雰囲気が強くなってしまったので、かなり、カットしました。

Q 「死神」の千葉がもっとも気に入った曲は何だと思いますか?
A 僕自身が「死神と藤田」という短編が非常に好きなので、あれに出てくるストーンズの曲は、千葉も気に入った、と僕は信じたいです。「死神と藤田」のラストのシーンを思い出しながら、「ロックスオフ」とか聴くと、あまりに能天気な感じで、いいですよ(笑)。

Q どんな小説を書いていきたいと思っていますか?
A 奇を衒っているわけでもないのに、この先どうなるのか分からない。というお話が、小説でも映画でも好きなんです。オリジナリティ、世界観がしっかりしている、というか。ティムパートンとかテリーギリアムとかクストリッツァとかジョンカーペンターとか、ああいう監督は何を作っても、その監督の世界になりますよね。ああいうのに、憧れます。

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死神の精度
伊坂幸太郎・著

定価:本体560円+税 発売日:2008年02月08日

詳しい内容はこちら



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