| 書名(かな) | うみをやぶるもの |
|---|---|
| ページ数 | 544ページ |
| 判型・造本・装丁 | 文庫判 |
| 初版奥付日 | 2026年07月10日 |
| ISBN | 978-4-16-792526-0 |
| Cコード | 0193 |
血を分けた家族とは争うのに、言葉も神も違う異国の二人とは、なぜ分かり合えるのか。
弘安四年、元寇前夜。伊予の没落御家人・河野六郎通有が出会ったのは、西域から流れてきた少女・令那と、高麗から連れてこられた青年・繁だった。
言葉も、信じる神も、肌の色も違う三人。それでも伊予の家で、血のつながらぬ者たちは奇妙にひとつの「家」を築いていく。
一方、六郎は血を分けた一族との争いから逃れられない。
そんな日々の先に、海の彼方から元の大艦隊が現れる。河野家は寡兵で、博多湾の砂浜に陣を据えた。身を守る石築地(防塁)の「外」に。
退路を断つかのようなその構えは、後世「河野の後築地」と呼ばれ、史実に名を残す。
神風が吹く、その前に、六郎は何を守ろうとしたのか。
家か。国か。それとも、共に生きる者たちの命か。
『塞王の楯』『イクサガミ』の今村翔吾が、元寇という日本史上最大級の国難を舞台に描く、人と人は分かり合えるのかを深く問うた物語。
「今村翔吾の本をどれから読んでいいか分からないという方は、ここから入ってもらえると良いかな、と思っています」――今村翔吾
序章
邂逅の夏
眩惑の秋
決心の冬
真実の春
西海に至る
河野の後築地
海を破る者
終章


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