| 書名(かな) | さなだもののふこころえ まさゆきじゅんじょう |
|---|---|
| ページ数 | 272ページ |
| 判型・造本・装丁 | 文庫判 |
| 初版奥付日 | 2026年10月10日 |
| ISBN | 978-4-16-792564-2 |
| Cコード | 0193 |
恩師・柳生宗章を失った鈴木右近は、米子中村家の騒動をくぐり抜け、主君・真田信之と妻・紗良の待つ沼田へ帰還する。
関ケ原の戦いから三年。徳川家康が征夷大将軍となり、天下は新たな時代を迎えていた。だが、戦が終わっても、人々の苦しみが消えたわけではない。浅間山の火山灰に覆われた田畑。病と飢えに耐える領民。百五十石の若き領主となった右近は、家来の大吉、権蔵とともに、自ら鋤と鍬を手に取る。
野太刀を振るい、敵を倒すだけが武士の務めではない。救える命を救い、人の暮らしを守るために、右近は何をなすべきなのか。領主として、夫として、ひとりの人間として、右近はこれまでとは異なる戦いに挑んでいく。
やがて右近は、真田昌幸と信繁が暮らす紀州九度山へ。徳川と豊臣の緊張が再び高まるなか、離れて暮らす真田父子は、それぞれの立場と覚悟を胸に秘めていた。一方、沢庵からは、右近が追い続ける父母の仇・中山九兵衛につながる新たな手がかりがもたらされる。
宿願を果たすため、右近は伊吹山へ向かう。そこで待ち受けていたのは、凶悪な山賊たちと、彼の生き方を大きく揺さぶる思いがけない出会いだった――。
豪快な剣戟、右近と大吉の絶妙な掛け合い、真田信之・昌幸・信繁を結ぶ父子の情。さらに『三河雑兵心得』でおなじみの“あの人”も登場。
仇を討つとは何か。武士として強く生きるとは何か。そして、本当の家族とは何か。
不器用で真っ直ぐな若武者・鈴木右近の成長を、痛快さと温かなユーモアで描く、書き下ろし歴史時代小説シリーズ第四弾。
序章 邂逅、民部少輔様
大一章 沢庵の教え
第二章 信之、九度山を訪れる
第三章 琵琶湖の東――伊吹山情話
第四章 右近、善行を積んでしまう
終章 九度山に死す
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